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CD鑑賞日誌


by furt-orooro

ベートーヴェン:「英雄」 1947.11 東芝EMI

フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1947.11
ムジークフェラインでの
スタジオ録音(SP)

東芝EMI
TOCE-6054

SP盤起し。
当CDは、同時期録音のブラームス1番(TOCE-6065)に比べて、ダイナミックレンジが狭い。音は小さく、こもっているのが残念。
それでも演奏に耳を澄ませば、ブラームス1番同様、気力とエネルギーが充満し、細部に至るまですべての音が確実に音化されているのがわかる。

「フルトヴェングラーの英雄は、どれもフルトヴェングラーを感じさせ、ベートーヴェンを感じさせない」とも言われるが、それはこの演奏を聴いていないからであろう。
もちろん、前述のような音質面でのハンディがあるので、心眼耳の全神経を集中させて聴くならである。そうすれば、ベートーヴェンがスコアに託した音すべてに細心の注意が払われ慈しみ深く音にされていることがわかるかもしれない。

「フルトヴェングラー鑑賞記」に演奏評を追加。
by furt-orooro | 2007-03-05 18:00 | フルトヴェングラー