ベートーヴェン:「フィデリオ」 1950.8
2007年 02月 16日
1950.8.5 etc
ザルツブルク音楽祭ライブ
HUNT CDWFE-354
当時のザルツブルク音楽祭の話題をさらった圧倒的な演奏。
第1曲の二重唱は、シュワルツコップとデルモータ、
第2曲のアリアは、シュワルツコップ、
第3曲の四重唱は、+グラインドルとフラグスタート、
と超豪華メンバーのため、
聴き始めると、途中で止めることが難しい。
どこを聴いても、名歌手たちの名唱。
「囚人たちの合唱」の格調の高さもすばらしく、
巨匠が偉大なる名合唱指揮者であることも実感する。
当CDは、第1幕は、エアチェックのような音で心もとないが、第2幕は一転、十二分な音質で楽しめる。
OPUS蔵、OPK-7004/5は、米BJR盤LPから復刻であるが、かなりのドンシャリな音にリマスターしている。低域は豊かで明瞭であるが、ソプラノが入ると歪みや音割れが生じ、高域は窮屈。
当CDは、「囚人の合唱」のVnの色彩感ある伴奏、第2幕序曲の深さと暗さ、など、細かなニュアンスがわかり、落ち着いた味わいがある。
(提供:M川様)
EMI輸入盤については後日。
「フルトヴェングラー鑑賞記」に「フィデリオ」のINDEXと、同公演レビュー追加。