バッハ:マタイ受難曲 1954.4
2006年 10月 28日
1954.4.14/17 表記
MOVMENTO MUSICA 013005
(国内盤仕様 KING KKCC-4091/3)
STEREOと表記されているが、実際はMONO。
野太い音になっている。
この盤の価値は、EMIでカットされている、第65、66曲が収録されていることにある。
(音質は、音の厚みでは当盤、整理された聴きやすさではEMI)
特に第66曲の名手ブラベッツのVcソロは(懐メロ調ではあるが)すばらしく、光彩を放っている。旧スタイルの演奏様式だが、ここはVcであるべきとの説得力を与える。しかもこの節回しでなければならない。
フルトヴェングラーは同曲を生涯に35回演奏しているとのこと。
ゆったりとしたテンポだが、演奏時間は(省略、欠落分を見積もっても)、カラヤン、クレンペラー、メンゲルベルクよりも速い。
日本フルトヴェングラー協会会長の川上氏の推薦文を読んで、お聴きいただきたい。
レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。