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CD鑑賞日誌


by furt-orooro

「ルツェルンの第9」 K35Y41

フルトヴェングラー&フィルハーモニア管弦楽団
1954.8.22 ライブ

KING
K35Y41

フルトヴェングラーの世界初CDであったそうだ。

KINGのK-35Yのシリーズの中では、
「英雄」(K35Y42)(1952.12.8)と、
「パリでの第5」(K35Y43)(1954.5.4)は、
マスクがかけられ甘い音色になっているのだが、
この「ルツェルンの第9」と、
「ルガノの田園」(K35Y44)(1954.5.15)、
「ザルツブルクの第8」(K35Y43)(1954.8.30)
はそのように音にマスクされることがなく、 臨場感のある生々しい音で、潤いあるサウンドとなっている。

後発のKICC-2290は弦の音が小さく、マイクに近い金管、ティンパニーの大音量とのバランスが悪いのだが、当K35Y41盤では、弦に厚みがあり、金管とティンパニーとのバランスがかろうじて保たれている。
ホルンはデニス・ブレインが吹いているということで、ソフトで伸びやかな夢幻的な音色ですばらしい。
ソリストのレベルも最高度の出来であるが、コーラスがお粗末で惜しまれる。

CDブックレットの紫のカラー(「ルガノの田園」は水色)も美しい。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
by furt-orooro | 2006-07-28 00:00 | フルトヴェングラー