ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第2・3幕 1947年
2005年 11月 28日
1947.10.3
第2・3幕のみ
ベルリン、アドミナル・パラストでの公演より。
フランス・フルトヴェングラー協会
SWF981/2
(第1幕は紛失らしい)。
フルトヴェングラーの同曲演奏では、フィルハーモニア管(PO)とのスタジオ録音のみが脚光を浴び、当演奏についてはあまり語られてこなかったかも知れない。
が、これは、巨匠の戦後初のオペラ公演でもあり、
「ヒストリカル・リターン」(1947.5.25-27)と同列に扱われるべき名演であろう。
まずオーケストラの響きがPOのように軽くない。 ドイツのオーケストラらしい、重心の低さの内の透明感がある。
トリスタンのズートハウスは、嫌味のないドラマチックさで秀でている。
第2幕の「愛の二重唱」、そしてラストの「愛の死」のオーケストラの透明感と、そこに溶け込む、シュリューター(イゾルデ)の歌唱は見事である。
音質も良好。
PO盤を聴くなら、こちらも是非聴きたい。
入手は、DU茶水 「協会盤特集」で在庫あり。か、タワレコ。
仏協会経由ならリーズナブル。
レビューは「フルトヴェングラー鑑賞記」より。