CD鑑賞日誌


by furt-orooro

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b0056240_18104351.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1942.12.8

日本フルトヴェングラー協会
WFJ-23

解説には、
「LP時代に音の迫力と奥行きと抜けがベストと称された「グレイトのタイマツ(初期メロディアLP聖火レーベル)からストレートに再録(第3楽章末尾のフェード・アウトは原LP)」
とある。

温かみと凄みのある音。良質のLP再生音を感じさせる良い音である。
強靭なffだけではなく、繊細優美な弱音部を美しく聴けるのがありがたい。

同演異盤CDの中では、
原盤復帰の当CDと、原音復帰のDELTAが双璧。

当CDでは、フルニエとのシューマン チェロ協奏曲 第3楽章がフィルアップされているが、こちらも戦前録音とは思えないほど音が良い。
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by furt-orooro | 2007-03-26 20:10 | フルトヴェングラー
b0056240_1812685.jpgフルトヴェングラー
&ウィーン・フィル

1954.4

(1)MOVMENTO MUSICA
  013.005
  (国内盤はKKCC-4091/3 および ANF-71)
  第65、66曲収録。
(2)PRICELESS
  D-20899
  第65、66曲収録。
  MOVMENTO MUSICA より、ノイズが大きく、音は貧弱。
  MOVMENTO MUSICA のソースのコピーを音源にしているように思われる。
(3)英EMI CHS-5 65509 2
  EMI系は、第65、66曲はカットされている。
(4)東芝EMI TOCE-8664~5
  写真
  マトリックスはCDH 65510 2。
  潤いのあるふくよかで豊かな音。
  フルトヴェングラーの特徴と言われる「独特の余韻」を聴くことができる。
(5)東芝EMI TOCE-3701~2(永遠のフルトヴェングラー大全集)
  HS-2008リマスター。音の周辺成分が削がれており、シャープで荒れた音になっている。

「フルトヴェングラー鑑賞記」に、同演異盤CD評と演奏評を追加。
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by furt-orooro | 2007-03-16 18:10 | フルトヴェングラー
b0056240_17335327.jpgフルトヴェングラー&
ウィーン・フィル

1953.10.12
ウィーン劇場でのライブ

FONIT CETRA
CDC-12
(国内盤はK30Y10154/5)

宇野功芳氏は、「フルトヴェングラーの全名演名盤」の中で、
 「(K30Y10154/5について)ライブというので期待したのだが、演奏はむしろスタジオ録音のほうを採りたい。フルトヴェングラーが意外に燃えておらず、(中略)迫力に乏しいからである」
と述べている。
一方、ジョン・アードインは、 「フルトヴェングラー グレイトレコーディングス」
の中で 「(1953年のライブ盤は)最高の出来栄えであり、嵐が吹きすさぶようなすさまじいフィデリオが実現している」
と述べている。

どちらが正しいか?

正解は後者。
序曲からして、気力が充実し気合が漲っている。当CDで聴けるウィーン・フィルのフワリとした浮揚感あるサウンドのために迫力不足に感じられるかもしれない。
翌日からのスタジオ録音に先駆けてのライブということで、ユリナッチとメードルの出来も悪く、流れを損なう部分もある。ホルンは序曲、アリア、レオノーレ第3番中と少なくとも3度プーと音を外している。それらもご愛嬌と言うべきか。
クライマックスまで持続される緊張感は1950年公演を上回る。

翌日からのスタジオ録音は、スタジオ録音ならではの完璧さと、ライブのような緊張感の持続があり、この日のライブを超えるものとなっている。
但し音質は、東芝 CE25-5819/20に限る。
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by furt-orooro | 2007-03-12 19:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1947.11
ムジークフェラインでの
スタジオ録音(SP)

東芝EMI
TOCE-6054

SP盤起し。
当CDは、同時期録音のブラームス1番(TOCE-6065)に比べて、ダイナミックレンジが狭い。音は小さく、こもっているのが残念。
それでも演奏に耳を澄ませば、ブラームス1番同様、気力とエネルギーが充満し、細部に至るまですべての音が確実に音化されているのがわかる。

「フルトヴェングラーの英雄は、どれもフルトヴェングラーを感じさせ、ベートーヴェンを感じさせない」とも言われるが、それはこの演奏を聴いていないからであろう。
もちろん、前述のような音質面でのハンディがあるので、心眼耳の全神経を集中させて聴くならである。そうすれば、ベートーヴェンがスコアに託した音すべてに細心の注意が払われ慈しみ深く音にされていることがわかるかもしれない。

「フルトヴェングラー鑑賞記」に演奏評を追加。
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by furt-orooro | 2007-03-05 18:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー
&ウィーン・フィル
1947.11.17-20
ムジークフェラインでのEMI、スタジオ録音(SP録音)

東芝EMI
TOCE-6065

当録音と同時期の「英雄」は、決して不出来なものなどではない。
スタジオ録音ゆえの確かな造形、一点一画もおろそかにせずスコアのすべてを音にする真摯な姿勢、スタジオ録音とは思えない気力漲る覇気が、ウィーン・フィルの柔らかな音色と相まって、格調高い、麗しいものとなっている。

同時期録音、「英雄」のCDが、ダイナミックレンジの狭さと、低域のノイズカットによってこもった音になってしまっているのだが、当CDはそのようになっていない。この音でも十分に演奏の良さを味わえたはず。

日本フルトヴェングラー協会CD(SP盤起し)と比べると、低域の解像度が劣る。
協会CDでは、Vnの音色の宙に浮くような無重力感、浮揚感を随所に聴くことができる(これが巨匠の演奏の魅力の一つである)のであるが、当CDでは第1楽章展開部後半のアッチェレランド部に聴けるのみ。
なので、同演異盤CDの中では、協会CDがベスト。

両CDとも、フィルアップに、ハンガリー舞曲の3曲が入っている。
この東芝CDの音は、交響曲より、SPノイズが少なく、音は柔らかく鮮明で、交響曲の音質を覆っていたマスクをとったように鮮烈。Vnは、色艶良く妖艶だし、低域の解像度も交響曲以上に良く、ムジークフェラインを感じさせる残響も良好。こちらは協会盤より良いと思う。

「フルトヴェングラー鑑賞記」に演奏評とCD評を追加。
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by furt-orooro | 2007-03-01 12:50 | フルトヴェングラー