CD鑑賞日誌


by furt-orooro

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b0056240_12381797.jpgフルトヴェングラー&
フィルハーモニア管弦楽団
(Vn)メニューイン

1953.9.4

東芝EMI
TOCE-6055

第1番、Vnソロは高低の表現の幅が大きい。フルトヴェングラーは繊細にサポートしている。オーケストラは明るいソフトな音色。
第2番、Vnソロはアリアのように歌われる。

当CDで聴く、この演奏の音は良い。Vnソロの澄んだ音色、空気感など、
実際の音に近いものが再現されているようだ。

明日は、DELTA 「ウラニアの英雄」 発売日
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by furt-orooro | 2007-01-30 12:40 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1937.10.8,11.3
HMVによりSP録音(セッション録音)

東芝EMI
TOCE-6055

かつては、「フルトヴェングラーの『第5』」というと、この演奏を指したようだ。
テンポの揺らぎは最小限(というか、ほとんどなく)で、構成美、造形美に裏打ちされた名演。
諸井誠氏は、 「フルトヴェングラーの『運命』」で、
「全体に古典的格調が高度に保持された好演である」
と述べている。

この東芝 初期盤は、1937年の録音とは思えない、鮮度の良さで、オーケストラの色彩感ある音色を再現している。第3楽章コーダの第4楽章へのブリッジ部や、第4楽章のVnの高音の色艶の良さなど、他のCDでは味わえないものである。

同演異盤
1.BIDDULPH 英国向けの暗めの音
2.東芝EMI ☆
3.TAHRA ノイズリダクションが強く、漂白化。
4.新星堂 柔らかな音色と抜群の色彩感、但しノイズが盛大
5.OPUS蔵 パワフルだが、色艶は不足
6.NAXOS 1より明るい音色で改善されているが、リマスターのマーク・オバート・ソーンの音。

「フルトヴェングラー鑑賞記」に演奏評とCDレビュー追加。

なお、TOCE-6055のCouplingは、
メニューインとの、
ベートーヴェン 「ロマンス」であるが、この音も、これがベスト。
こちらについては次回。
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by furt-orooro | 2007-01-27 20:30 | フルトヴェングラー
b0056240_125275.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1949.6.10
ヴィースバーデンでのライブ

WFG/SWF 062/4

第1楽章冒頭のこのアウフタクトも絶妙だ。ある面、1948.10.24の演奏以上である。
その後の流麗なフレージング。
第2楽章第2主題のVnとVcの二重唱のようなカンタービレ。
「無からの生成」、音楽の「間」、流麗なフレージング、アリア的な「歌」、など巨匠の魅力満載。

主な同演異盤CD
1.KING 未聴
2.Elaboration 鮮明であるが聴き疲れする。
3.TAHRA 
4.OTAKEN(CD-R) 盤起し
5.WFG/SWF
 リマスターは、Sami HabraとCharles Eddi。後者はTAHRAのリマスターも手がけている。TAHRA的なドライで漂白化した音質でないのは、主にSami Habraの手によるのだろうか。
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by furt-orooro | 2007-01-22 12:45 | フルトヴェングラー
b0056240_1951330.jpgフルトヴェングラー&べルリン・フィル

1954.4.27
ティタニア・パラストでのライブ

WFG/SWF 062/4

第2楽章、3楽章、4楽章第2主題の大きなカンタービレ。
1949.12.18演奏のような激烈さはなく、ff部もオーケストラの性能と相まって理知的な様相を呈している。

宇野功芳 「フルトヴェングラーの全名演名盤」より
「第4楽章は、旧盤の造形をそのままに立派さを加えた超名演で、疑いもなく全曲の白眉といえよう。最晩年のフルトヴェングラーとしては、テンポの激しい動きと表情の凄まじさはその比を見ないほどであるが、ほとんど同じスタイルによる旧盤でいちばん不出来だったこの楽章が、新盤では最上の出来となったところに、フルトヴェングラーの芸術の完成をわれわれは知るのである。わけても、提示部、再現部のそれぞれ終わりの部分における追い込みでオケの鳴りが少しも悪くならないこと、旧盤では随所に追加されたティンパニを一切使用していないこと、の二点に注目すべきである。」

音質は、当全集の中では、最も良いかも知れない。
DG(OIBP)との優劣はつけ難い。
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by furt-orooro | 2007-01-20 20:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル

フランス・フルトヴェングラー協会製作
ドイツ協会共同頒布
WFG/SWF 062/4

1952.5.7
ミュンヘン、ドイツ博物館

麗しい豊かなカンタービレと、ここぞという高揚部分でのTiの強打、
弱と強のダイナミズムの大きさ、
そのコントラストのとてつもない大きさなど、
好悪の分かれるところである。
ピーター・ピリーは「レコードのフルトヴェングラー」の中で、当演奏について、
「風変わりなものではなく、業績中最高の部類に属する」
と評価している。
静かに聴きたい時は、1948.3のLPOとの録音(但しKING KICC 2307に限る)を聴けば良い。

WFG/SWF 063
解説では、
「この演奏は今回の新しいリマスタリングによって初めて、真のフルトヴェングラー演奏らしい響きを取り戻している。特に比類なく柔らかな弦の歌(以下略)」
となっている。
が、弦の音は薄く、高音は冴えず、低域の解像度は悪い。なぜかTiは生々しく、Trpの警告音はシャープで、ff部での強靭さと強烈さはよく出ている。

TOCE9086/90 ブライトクランクとELECTROLA(MONO) 
が双璧で、サードチョイスといったところ。

演奏評、各CD評は、「フルトヴェングラー鑑賞記」へ
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by furt-orooro | 2007-01-19 12:40 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル

1952.2.10
ティタニア・パラストでのライブ

フランス・フルトヴェングラー協会製作
ドイツ・フルトヴェングラー協会共同頒布

WFG/SWF 062

ブラームス 交響曲第1番、
フルトヴェングラーにぴったりでありながらベスト盤はないとも言われる。
北ドイツ放響(NDR)との演奏もベストに推す方も多い。
が、やはり、1952.2.10のこの演奏、雄大崇高、壮麗で、フルトヴェングラーの同曲演奏のベストではなかろうか。
ベルリン・フィルの落ち着いた深みのあるサウンドに、Ob、Fl、ホルン、Trp、Trb、Tiの名手たちの色彩ある音色が融合する。オーケストラは手兵だけあって、阿吽の呼吸で、フルトヴェングラーのタクトに瞬時に反応し、指揮者の意図を余すところなく音化している。
その堅固で緊密、結晶化されたアンサンブル はすばらしい。

ジョン・アードインが、「フルトヴェングラー、グレイトレコーディングス」、
ブラームス 交響曲第1番のページ
で述べている次の事柄が、この演奏にあてはまる。
「フルトヴェングラーのブラームスには、力と猛威、細部に与えられた広さ、ミケランジェロの作品を思わせるむきだしの壮大さがある。ミケランジェロというたとえは、彼が彫刻家、画家、建築家の顔を持っていたことを踏まえてのものだ。フルトヴェングラーも同様で、ブラームスの交響曲を成形し、着色し、構築して、壮麗にして堅牢、装飾的な殿堂を作り上げている。

WFG/SWF 盤 音質について。
DG旧盤はドライで音がこもり、DG OIBP盤は音色減退していた。
当盤は、臨場感があり、弦楽器群はある程度瑞々しく、Tiと金管群はリアルに響く。
第2楽章の、VnやVnソロは大音量で、人為的に持ち上げられているかもしれない。
楽章間のインターバルがカットされておらず、終演後の拍手も長時間収録されている。
第4楽章ラストのコラールからコーダの圧倒的な表現を目の当たりにして、終演後茫然自失の聴衆が、我に帰り盛大な拍手とブラボーの嵐で応えていく様も感動的である。
日本では盤起し全盛期だが、ヨーロッパには、このような音源がまだまだあるのだろう。

フルトヴェングラー・センターなら、このブラームスの交響曲全集は4000円で入手できる。
この盤でお聴きいただきたい。

当演奏については、「フルトヴェングラー鑑賞記」の同演奏欄も参照。
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by furt-orooro | 2007-01-17 12:30 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル

フランス・フルトヴェングラー協会製作
ドイツ・フルトヴェングラー協会との合同頒布
WFG/SWF 062/64

ブラームス 交響曲全集
Sym.1. 1952.2.10 ティタニア・パラスト
Sym.2. 1952.5.7  ミュンヘン ドイツ博物館
Sym.3. 1954.4.27 ティタニア・パラスト
Sym.4. 1949.6.10 ヴィースバーデン
Haydn Variation 1950.6.20 ティタニア・パラスト
Sym.2 リハーサル 1947.9.16

Sym.1. DG
Sym.2. EMI
Sym.3. DG
Sym.4. KING TAHRA
と競合する。

フランス協会の薄めの音作りと予想していたが、薄すぎることはなく、鮮度の良い面もある。

一部を聴いての第1印象
Sym.1. RX(盤起し)>WFG/SWF>DG>DG(OIBP)
Sym.2. TOCE9086/90>EMI(ELECTROLA)>WFG/SWF>EMIの他リマスター
Sym.3. DG(OIBP)>WFG/SWF>DG
Sym.4. WFG/SWF>TAHRA

各曲ごとにUP予定
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by furt-orooro | 2007-01-16 08:30 | フルトヴェングラー
b0056240_12503046.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル

1.「マイスタージンガー」 前奏曲
  1949.12.19
2.「タンホイザー」序曲
  1951.5.1 ローマ
3.「トリスタンとイゾルデ」
  前奏曲と「愛の死」  1954.4.27
4.「パルシファル」、「聖金曜日の音楽」
  1951.4.25
5.「ジークフリートの葬送行進曲」
  1949.12.19

西ドイツ盤 415 663-2
USA盤 427 406-2 (写真)
日本盤 F35G-50285 POCG-2360
      オリジナルズ POCG-3792(「タンホイザー」未収録)
      UCCG-3699

1.推進力と豊かな「歌」の融合。甘美なVnの高音のすばらしさ。
 ジョン・アードイン 「フルトヴェングラー、グレイトレコーディングス」
 「ベルリン・フィルの音も中身が詰まっており、全体を通じて、音楽を愛するすべての人が望み、待ち焦がれる特別な瞬間が実現している。心と精神、霊感、技術が一つにまとまり、他に類がなく、説明などしようのない世界が創り出されているのである。」

2.ローマでのライブ。
 当日は、ブルックナー 交響曲第7番、ドビュッシー 「夜想曲」から「雲」と「祭り」、当曲、「ドン・ファン」。
 どれも黄金色に輝くサウンド。このコンビの「凱旋公演」とも言え、気合と気力の充実した様が音に反映されている。

3.やはりすばらしいサウンド。遺言的な名演。

4.アレキサンドリアでのライブであるが、音は悪いわけではない。音云々ではなく、とにかく演奏に引き込まれる。

「フルトヴェングラー鑑賞記」に少々加筆。
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by furt-orooro | 2007-01-10 12:50 | フルトヴェングラー
b0056240_18131092.jpgフルトヴェングラー&ウィーン・フィル

東芝EMI
CC33-3386

ワーグナー
1.「さまよえるオランダ人」序曲
  1949.3.30
2.「タンホイザー」序曲 1949.2
3.「ローエングリン」第1幕への前奏曲 1954.3.4
4.「マイスタージンガー」第1幕への前奏曲 1949.4

1.エルザのテーマの深遠なすばらしさ。
4.羽ばたくような伸びやかな歌と、静かなるパッション、前への推進力の見事な様。

このCD初出盤は音が良い。2&3はブライトクランク TOCE 9364/8と双璧。
1&4は、これが最も音が良いと思う。

2004年発売の、没後50年記念のTOCE-55710 「永遠のフルトヴェングラー」BEST10でも聴くことができる。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2007-01-05 18:30 | フルトヴェングラー