CD鑑賞日誌


by furt-orooro

<   2006年 10月 ( 9 )   > この月の画像一覧

フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1954.4.14/17 表記

MOVMENTO MUSICA 013005
(国内盤仕様 KING KKCC-4091/3)

STEREOと表記されているが、実際はMONO。
野太い音になっている。
この盤の価値は、EMIでカットされている、第65、66曲が収録されていることにある。
(音質は、音の厚みでは当盤、整理された聴きやすさではEMI)
特に第66曲の名手ブラベッツのVcソロは(懐メロ調ではあるが)すばらしく、光彩を放っている。旧スタイルの演奏様式だが、ここはVcであるべきとの説得力を与える。しかもこの節回しでなければならない。

フルトヴェングラーは同曲を生涯に35回演奏しているとのこと。
ゆったりとしたテンポだが、演奏時間は(省略、欠落分を見積もっても)、カラヤン、クレンペラー、メンゲルベルクよりも速い。

日本フルトヴェングラー協会会長の川上氏の推薦文を読んで、お聴きいただきたい。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-28 00:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル

DELTA
DCCA-0025
モーツァルト集

1.「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
  1936-1937
 演奏は当時のベルリン・フィルのアンサンブルの凄さを物語る。色彩的で輝きのある音色によるフレーズの数々。
 フルトヴェングラーのモーツァルトに?を付ける方は、この演奏を聴き、歴史的観点から考慮してみては。これでダメならダメでしょう。

 音質は、DGの「The Fascination of Furtwangler」収録の盤起こしには劣るものの、色彩感と光彩ある響きで◎。

2.ピアノ協奏曲第20番
 1954.5.14 ルガノでのライブ。
 ピアノ:イヴォンヌ・ルフェビュール
 これもすばらしい、というか素敵な演奏。
 盤起しだろうが、音源の記載はない。
 CETRA初出CD(日本製 国内盤はANF-305)に聴く、鮮度と鮮明感はないが、アナログ的な温かさのある音で好ましい。

3.交響曲第40番
 1949.6.10 ヴィースバーデンでのライブ。
 スタジオ録音のような疾走感と峻厳さのない、もっと温かな演奏スタイル。
 やはり盤起しだろうが、音源記載はない。
 これは、CETRA初出CDを聴くべきだ。

ここに聴く、フルトヴェングラーのモーツァルトは、どれも温かく、色彩感がありチャーミングで、真に「モーツァルト的」。

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-25 12:50 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1949.6.10
ヴィースバーデンでのライブ

Elaboration
ELA-903

各旋律は、時にアリアのように、流れよくふくよかに十二分に歌われている。

当CDは、音が良い。
ドイツ・フルトヴェングラー協会LP盤起しと推測されている。
各方面では、高音質との評価でその通りで、明瞭明晰ではあるが、幾分(かなりかも)ドライで聴き疲れする。

同演異盤
1.KING 未聴
2.当盤
3.TAHRA
4.OTAKEN(CD-R)

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-23 12:45 | フルトヴェングラー
b0056240_12374917.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1947.5.27
放送局スタジオでのライブ録音

ベートーヴェン
1.「エグモント」
2. 交響曲第5番

演奏はやはり古今最高のものである。

DELTA
DCCA-0027

SOURCE表記はない。
「エグモント」は音が生々しく臨場感あり。
「第5」はこれとは異なり、野太い迫力ある音。1、2楽章では盤起し系のノイズがなく、盤起し?と思わせるが、3楽章には盤起し系ノイズがある。やはりDGのLP盤起しなのだろうか。

Classical CD Information & Reviewsには18枚のCDが掲載され分析されている。
日本フルトヴェングラー協会関西支部例会などで取り上げていただいて、聴き比べていただけないものだろうか。

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-20 12:40 | フルトヴェングラー
b0056240_12463649.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1945.1.23
戦時ベルリン、ラスト・コンサート

DELTA
DCCA-0026

モーツァルト40番演奏中に空襲による停電で演奏中断。
プログラムは、ブラームス1番で再開される。録音は第4楽章のみが残った。
異常事態の下で、緊迫感と美しさに溢れた演奏。
演奏はこの楽章の古今最高のものである。

音質は、厚みと勢いがあり、高低の分離も良い。フランス協会CDのような臨場感はないが、アナログ的な良さがある。

フランス協会盤については、2005.11.2の記事参照。

Coupling
ブラームス:交響曲第1番
1947.8.27
ルツェルン祝祭管弦楽団

覇気ある推進力とエネルギッシュな高揚。オーケストラのアンサンブルも拡散気味ではあるがフルトヴェングラーのタクトによく答え応じている。
名演であることを実感できる。

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-18 12:45 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
(ピアノ)コンラート・ハンゼン
1943.10.31/11.3

DG
POCG-2349

フルトヴェングラーの同曲演奏は、
1.1941.11.2/4 ベルリン・フィル&ケンプ 
 未発売(プライベートのみ)
2.1943.10.31/11.3 ベルリン・フィル&ハンゼン
3.1952.1.19 ローマRAI&スカルピーニ
の3演奏ある。
1もすばらしかったに違いない。
重厚なオーケストラと清楚透明なピアノの共演の2、
自由で大らか、夢幻的色彩のピアノが冴える3(オーケストラは薄手)ともに、名演である。

2の演奏について、これまで、TAHRA、MELODIYA、MUSUIC&ARTS、DG(POCG-30085)、GREENDOORと聴いてきたのが、どれも一長一短で、これというCDがなかった。
今回、入手して、DGの初期CD、オーケストラの厚みと高低の音色の良さ、ピアノの透明静謐さ、などで秀でている。
遠回りしたが、これが同演異盤CDベスト。

レビュー及び、同演異盤CD比較は、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-16 12:50 | フルトヴェングラー
b0056240_17304318.jpgフルトヴェングラー&フィルハーモニア管弦楽団

1952.6.10-22
キングスウェイ・ホールでのセッション録音

東芝EMI CC30-3352/55

演奏は賛否両論だが、やはり避けては通れないものである。

BPOの元ティンパニー奏者 Werner Tharichenは、語っている。
「トリスタンの前奏曲のとき、チェロが六度で始まる。多くの指揮者は皆が一緒に演奏できるようにアウフタクトがあって、アインザッツのアウフタクトに慣れているところを、(フルトヴェングラーは)非常にゆっくりと手を振り下ろしただけだった。それでアインザッツできる者などいない。しかし、それは彼がほしかった無からで、無がすでに音を意味していた。無から音への移行がきめ細やかなニュアンスでそれによって演奏できる雰囲気が醸し出された。」

ここでは、オーケストラが手兵ではないので、手兵の時程の深さはないが、それでも、フルトヴェングラー流の、「無の語り」、深遠な「無からの生成」が成されている。

1年前に当時の掲示板に、CDはどれが良いか、との問いがあったのだが、同演異盤、未聴CDが多く返答不可だった。最近、当初出CDを入手し、比較できるようになった。

同演異盤CD
1.東芝EMI CC30-3352/55 (86.2) 
   全体にステレオ的な音質で、ふくよかな音。
2.東芝EMI CE25-5821/24 (89.7) 
   1と同じ?1のようなふくよかさはないと感じる。
3.東芝EMI TOCE 8448/51 (94.8) 
4.東芝EMI TOCE 3760/63 「永遠のフルトヴェングラー」集 
   HS-2088リマスター。音の洪水的なリマスターで、デリカシーがない。
5.EMIヒストリカル 5 85873 2 ARTリマスター
   ノイズリダクションが強く高域はキンキンし低域は漂白化している。
6.NAXOS
   低域重視の暗めの音で、リマスター担当のオバート・ソーンの音という感じ。
7.MYTHOS
   光彩ある鮮明さ。が、化粧しすぎているようだ。

ということで、再発を繰り返すごとに、音の豊かさとふくよかさが失われている。
1or2で聴くべきであろう。

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-11 17:35 | フルトヴェングラー
BERLINER PHILHAMONIKER
BPH 06 04

1.ベートーヴェン:交響曲第5番 1943.6.30 表記
2.ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲 1944.3.20-22
3.ベートーヴェン:交響曲第1番 1954.9.19

1. 第2主題の甘美な美しさ。弱音部の美を湛えた奥行きの深さ。高低のスリリングな対比。強音部の壮麗さ、などでは巨匠の同曲演奏中ベスト。

音質面では、リファレンスとなるのは、DELTAとプライベートでDELTAの元である
MELODIYA D05800-1(青色灯台盤ガスト56)から起していただいたCD-Rなので、
それらに比べれば、解像度は低く、音色は均質化し、劣っている。
IMGのTESTAMENT的な低域増強はないが、色白系で淡白。

3.演奏は、豊潤な弦楽器群の響きと木管群の奥行きある響きによる名演。
TAHRAは音色均質化の最たる例で×。
片チャンネルRODOLPHE(RPC32522.24)が良好。
今回のリマスターは、強度の擬似ステにしており、厚みと広がりはよくわかる。

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-07 20:40 | フルトヴェングラー
昨年、一昨年とこの時期に、本年発売のフルトヴェングラーものCD(CD-R)のマイ・ベストを挙げて好評を博した(?)ので、今年も敢えて、この時期にやります。

フルトヴェングラー 2006年発売 ベストCD(CD-R)
(   )内は、記事の日付

1.ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 レーン ベルリン・フィル 1944.1.9 b0056240_1343232.jpg
 DELTA DCCA-0021
 戦時極限下に鳴り響く、慰めを与える、奇跡の音色。 
 臨場感と色彩感ある温かな音色。
 OPUS蔵盤は低域が異様なほど強く大きく、「これがMELODIYAのLPの本来の姿」と言うことだが、MELODIYA・LPからプライベートでCDRにしていただいた「第5」、「合唱」、「グレイト」にはそこまでの低域の大きさはない。比べると、やりすぎ(いじりすぎ)であろう。
 仏協会の色白の漂白化された音でもない。同演異盤ベストCD。(4/6)

2.ベートーヴェン:交響曲第7番 ウィーン・フィル 1950.1 
 日本フルトヴェングラー協会 WFJ-43
 SP盤起しだが、ノイズは少なく、柔らかなサウンドが再現される。東芝CC35と並び同演異盤ベスト。(6/21)

3.ブラームス:交響曲第1番 ウィーン・フィル 1947.11
 日本フルトヴェングラー協会 WFJ-42
 同じくSP盤起しでウィーン・フィルの魅力満載。(4/11)

4.ベートーヴェン:交響曲第7番 ベルリン・フィル 1943.10 
 DELTA DCCA-0023
 CROWN PALETTE盤が入手できない中、数ある同演異盤CDの中でベスト。(7/12)

5.モーツァルト:交響曲第40番 ウィーン・フィル 1948.12. 
 OTAKEN TKC-305
 SP盤起しで、やはり柔らかなサウンド。(7/4)

6.バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 メニューイン PO 1953.9 
 OTAKEN TKC-304 

7.ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 フィッシャー ベルリン・フィル 1942.11 
 OPUS蔵 OPK-7018
 VENEZIA盤に比べると音の増幅はあるが、3楽章のVcの響きゆえにランクイン。

8.ブラームス:交響曲第1番 ACO 1950.6.11 
 DELTA DCCA-0020
 ACOの滋味深い響きのもとでの名演。

9.ブラームス:交響曲第4番 ベルリン・フィル 1949.6.10 
 OTAKEN TK-5515(CD-R)
 厚みのある音でアナログ的であるが、演奏の真価を伝える。

10.戦後復帰演奏会 ベートーヴェン「第5番」、「田園」1947.5.25 
 DELTA DCCA-0022
 初期KING国内盤が入手困難な中、数ある同演異盤CDの中ではベスト。

11.ベートーヴェン:「英雄」(「ウラニアの英雄」)OTAKEN TKW-206A(CD-R)
 残念ながら、元になった盤の音が良くないとのこと。

・GREENDOOR
 「合唱」(1942.3)、「第5」(1943)、ブラームス4番、「英雄」(1952.11)、「グレイト」(1951.11)、
・OPUS蔵
 ヴァイオリン協奏曲(レーン)
 どれも入力過剰の大音量的で、弱音部の繊細さ、弱強の差がなく、巨匠の魅力を相殺している。

・GRANDSLAM
ブラームス3番(1949)、4番(1948)。東芝やELECTOLORAのCDのような温かみと自然な厚みがなく、ボンボンと不自然。
戦後復帰「第5」(1947.5.27)、低域が不自然に強調されており、人工的。

◇今後の発売予定
・DELTA:戦後復帰演奏会 「第5」 1947.5.27
・ベルリン・フィル自主制作:「第5」1943.6 他
・GRANDSLAM:チャイコフスキー4番
            ブルックナー8番 1954.4.10
・OPUS蔵:「ウラニアの英雄」
       ブルックナー8番 1954.4.10
・日本フルトヴェングラー協会:ウィーン国立歌劇場集
                   「魔笛」
                   メニューインとの協奏曲集
・フルトヴェングラー・センター:シューマン4番

今後の発売予定を含めた年間マイ・ベストは12月末に予定。
今年の発売CDではなく、聴いたCDのマイベストは近日掲載予定。

b0056240_17112812.gif

[PR]
by furt-orooro | 2006-10-02 12:50 | フルトヴェングラー