CD鑑賞日誌


by furt-orooro

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b0056240_1342197.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1952.12.8
ティタニア・パラストでのライブ

ARKADIA(HUNT)
CDWFE 363
1952.12.3 表記

11月末のウィーン・フィルとのスタジオ録音からの一連の同曲演奏の最後を飾るもので、テンポは遅く、緩急の揺れは最小限。 確信に満ちた「歌」の流れと、ここぞという部分での壮大壮麗な「歌」など、巨匠の同曲演奏の完成された型の一つと言える。

同演異盤CDは、
1.KING  K35Y42 (2005.9/7参照)
 甘くされデベッとした音
2. RODOLPHE  RPC 32522/24
 片チャンネル、音には厚みと凄みがある
3.ARKADIA 当盤
4.TAHRA FURT 1008/11 未聴
5.TAHRA FURT1054 音色を削いでおり、聴くに耐えない

今回、3で聴くことによって、この演奏のすばらしさを再認識した。
1と3では各楽章ともタイムが30秒異なる。
3にはタイム表記がないため、CDプレーヤーで計ったものだが、
1はピッチが高く、3が正常なのだろうか。

どちらにしても巨匠の同曲演奏中、最も遅い演奏であるが、
弛緩することのない「間合い」と「流れ」の良さがある。

当CD、何度か見かけながら、日付誤記などのため、
パスしていたのだが、今ではかなりの高値になっている。見かけたら買って損はない。

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by furt-orooro | 2006-08-30 20:00 | フルトヴェングラー
1.ベートーヴェン 交響曲全集 東芝 CC30-3361/6
 MONOでアナログ的な良い音。
 ディスクユニオン吉祥寺にて中古8000-9000円、2セットあり。

2.ブラームス 交響曲全集、ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲、ドイツ・レクイエム
 ELECTROLA (西ドイツEMI) CZS 25 2321 2 
 6枚組み中古 9450円  同所
 新品 8400円 イディア・クラシック
 当盤最高なのは、1952.1.27の二重協奏曲。この音の鮮度はすばらしい。
 次いで3番も成功している。2番、4番も良い。
 1番は1947.11表記だが、実際は1952.1.27演奏なのでお間違えないように。

3.チャイコフスキー、4番、「悲愴」、R.シュトラウス、ワーグナー
 TOCE-9364/8 ブライトクランクだが、どれも成功している。
 中古 7350円 ディスクユニオン吉祥寺店

全体に高めの価格設定で、2については、新品との逆転減少あるが、音の良さからすれば妥当とも言える。
お問い合わせは各店に。

4.フルトヴェングラー・センター
 ハイドン:「V字」、シューマン:交響曲第4番
 WFHC-011
 シューマン4番は、DGG LVM72157/58、
 「第2-5面は未通針盤を所有者の桧山浩介顧問の大英断で通針。ライン録音したもの」
 これは期待大。
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by furt-orooro | 2006-08-29 11:49 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1947.5.25
戦後(歴史的)復帰演奏会初日のライブ
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 
            同 第5番

RODOLPHE
RPC32522/24

Mさんがご親切にお貸しくださった。感謝いたします。
このCDは、片チャンネルのため、アンプのMONOスイッチを使うか、片方のスピーカーのみで聴くしかないものである。

ということで、後ろの配線の片側を外し、スピーカーを1つ中央に置き、聴き始める。
音に厚みと力強さがある。
第5番冒頭、運命動機の切れ味の良さ。当盤を同演異盤の中でベストにする方がいるのも頷ける。DELTAも美しく良いのであるが、線が細い。

そして「田園」。この演奏を小生は好きである。当日のプログラムは、「エグモント」、「田園」、「第5」であり、第1楽章、第2楽章では、「第5」以上に、オーケストラの、フルトヴェングラーと再びベートーヴェンを演奏できるという喜びに満ちた音が伝わってくるからだ。
当盤では、 音に厚みと強さがあり、その喜びに満ちた歌がスピーカー1台のハンディを乗り越えて、明朗爽快に聴こえてくる。

同演異盤CD 音質比較
1.伊CETRA CDE-1014 エコー強いが音色も厚い ◎
2.日本CETRA K33Y193 音色は薄くなったがふくよかで豊か ☆
(2005.12/20の記事参照)
3.RODOLPHE RPC 32522/24 片チャンネルの難ありだが、音に力がある。 ◎
4.KICC-7091 (1部5.27演奏) 未聴
5.KING(SEVENSEAS)KICC-2293 ぼやけた音 △
6.MUSIK&ARTS  これをベストに推す人もいるが、ドライ △
7.ドイツ・フルトヴェングラー協会  ×
8.TAHRA キンキンカサカサ ×
9.DELTA ◎ (7/15参照)
現在入手できる、6-9の中では、DELTAがベスト。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。

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by furt-orooro | 2006-08-26 21:00 | フルトヴェングラー
b0056240_1333237.jpgフルトヴェングラー&ルツェルン祝祭管
メニューイン
1947.8.29

TOCE-6058

同コンビのブラームスの協奏曲と並ぶ、流麗で、麗しさと覇気のある名演。

同演異盤CDでは、
1.TOCE-6518
2.TESTAMENT SBT1109
3.IRUKA RK-202R (CD-R)

3は柔らかくしなやかな美音であるが、SP盤起しゆえのノイズが大きい。
美しさは、当TOCE盤でも聴くことができ、これでベスト。
但し、同コンビのブラコン同様ほとんど見かけない。見かけたら即ゲットすべし。
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by furt-orooro | 2006-08-25 13:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1953.9.15

SUITE
CDS 1-6005

教えていただかないとわからないことは多い。
このCD、神保町界隈で何度が見かけていたが、時間表記はなく、1953.9.10と誤記されていていつの演奏かわからないし、何とも頼りないデザインだし、その割りに値段は高いし、パスしていたのだが、
Mさんが、「SUITEはLAUDIS原盤」と教えてくださった。ユニオン吉祥寺で発見し、裏面をよく見ると、小さく「Laudis」と明記されている。吉祥寺クーポンで200円引きだし(但し1000円以上の場合)ということで購入。

第2楽章1’00での「ゴホン」という咳から、この日の演奏であるとわかる。
音質は、もしかして、RVC盤以上に良いかもしれない。

この演奏は1951.11のDGスタジオ(セッション)録音とは別の
ライブならではの覇気と生命感、躍動感があり、各楽器も大らかに端整に鳴りきっており、すばらしいと思う。
フルトヴェングラーの同曲演奏で上記スタジオ録音しか聴いていないのであれば、片手落ちであるだろう。是非ともセットで聴いていただきたい演奏である。

しかし音質良く入手しやすいCDがない。
Mさんは、
「TAHRAの「フルトヴェングラー讃」(FURT 1008-11)に収録されたものは、
「未完成」とカップリングされた1枚ものとは別マスターのようで、初期のTAHRAに共通の若干のステレオ・プレゼンス付ですが、高音部のカサつきがなくよい印象を持ちました」
と述べてくださったが、これも廃盤だしセット物だしで入手難。

同演異盤CD選択肢は、入手性を考慮すると以下のようになるだろう。
1.RVCかSUITEを探す(SUITEはともかく、RVCはほとんど流通していない?)。
2.EMBLEM E-F4002 を探す(あれば700円程度)。
3.TAHRA FURT1008-11 を探す。
4.DELTA(DCCA-0016 1950.6.17-19表記) エアチェック音で心もとないが入手しやすい。

RVCそのものの再発か、
DELTAにRVC LPからの復刻を希望したいところである。

RVC盤レビューは、7/18 参照。
同演異盤CD評と当盤レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2006-08-22 05:30 | フルトヴェングラー
b0056240_10412460.jpgフルトヴェングラー&ルツェルン祝祭管
1947.8.27
ルツェルン、クンストハウスでのライブ

日本コロンビア
35C-7296
THE BRUNO WALTER SOCIETY

演奏は、 音が息づき、生き生きとしている。緩徐部での大きなカンタービレ。緩から急への鮮やかな移行。充実した弦楽器群の芳醇豊潤なる饗宴。など魅力的である。
当CDは、LP盤起しで、アナログ的な硬質の豊かで確かな音。
神保町 ササキレコードには15000円で飾ってある。

DELTAで8月末にリリースされる。それに期待したい。
DELTAのCouplingは、戦時ベルリン・ラストコンサートの同曲第4楽章(この楽章のベスト演奏)。
DELTAのACOの同曲と揃えれば、巨匠の同曲演奏研究も容易になる。
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by furt-orooro | 2006-08-17 05:30 | フルトヴェングラー
b0056240_13252045.jpgフルトヴェングラー&ウィーン・フィル

1951.8.6
ザルツブルク音楽祭ライブ

HUNT(ARKADIA) CDWFE353.2

日本フルトヴェングラー協会次回頒布は、この演奏のCETRA LP起し。
この演奏に関しては、HUNT(Arkadia)のCDが難あり(再生不可能になってしまう)
でありながら、音質鮮明との評価があり、聴いてみたいと思っていた。
今回Kさんからお譲りいただいた。

音質は2チャンネル録音と思われ、ステレオ的で鮮明、明瞭。とても良い。
当CDでは、1949年演奏のハイライトがボーナス・トラックとして付いており、比較することのできる好企画物(但し音質はベールをかぶっておりぼやけ気味)。

1951年の演奏は、1949年盤のような劇的な要素は少なく、穏やかに落ち着いている。
第1幕の「夜の女王のアリア」など、1949年演奏の方が雷鳴の轟きも大きく、オーケストラもリップの歌唱も劇的である。
1951年演奏では、雷鳴の轟きは最小限で、リップの歌唱も穏やかでスローテンポ。調子が悪いようにも感じられる。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2006-08-09 12:45 | フルトヴェングラー
b0056240_12472720.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1953.5.14
イエス・キリスト教会でのセッション(スタジオ)録音

この曲のこの演奏を超える演奏はないであろう。

主なCD
1.DG 427 404-2(国内盤はF35G 50283) ☆
  後発 POCG-2358 
2.DG POCG-3791 日本盤 OIBP △
3.DG 独盤 OIBP 未聴
4.TAHRA ×
5.MYTHOS ◎
6.RX ◎

1でも充分カラフルで瑞々しい音。
但し、第1楽章と第2楽章がアタッカで結ばれておらず、休止が入ってしまっている。
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by furt-orooro | 2006-08-07 12:45 | フルトヴェングラー
b0056240_2085326.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1951.11.27,28 etc
イエス・キリスト教会でのスタジオ録音

演奏は最高。非の打ち所がない。

主なCDは、
1.DG  415 660-2 (国内盤は F35G 50284)
2.DG 447 439 2 (OIBPリマスター)
3.MYTHOS
4.RX
5.GREENDOOR ×
などがある。

ブラームス 交響曲第1番(1952.2.10)の場合、
DG初期CD(DG 415 662-2、国内盤はF35G 50281)の音質がこもり気味で音が小さく、その後、OIBP→RXと乗り換えてきた経緯があり、
「ザ・グレイト」も同じように考えて、OIBP→MYTHOS(RXは×)で聴いていたのだが、

Nさんから、
「DG初期盤415 660-2は、ヒスノイズあるが抜け良くあたたかいサウンド。めざましさはないですがふくよかな自然さが気に入っています」
とのコメントをいただいた。
ブラ1のケースとは異なるのか、ということで入手。
確かに、OIBP盤よりもノイズは大きいが、その分細かなニュアンスが生きていて良い。
MYTHOSと比べると、MYTHOSの豪華カラー写真を見るような感はないが、適度にカラフルで好ましい。

シューマンの交響曲第4番、ハイドンの交響曲第88番も、DG初期盤が☆。

ユニオン御茶ノ水、新宿なら、DG初期盤どちらも630円で入手できるが、OIBP盤以上の価値はある。どうせ聴くなら、良質安価、これらで聴いていただきたい。

5のGREENDOOR。入力レベルが極大のようで、ホルンはズボーン、低域なボンボンと音がうるさすぎる。演奏の持つ繊細なニュアンスが台無しになっている。
GREENDOORの復刻盤はどれも悪すぎる。このような音作りであれば、もう買わない。
この演奏なら、GREENDOORに2000円以上出す必要はなく、
DG初期盤630円の方が価値がある。
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by furt-orooro | 2006-08-04 12:30 | フルトヴェングラー
b0056240_1219932.jpgフルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1952.11.26-28
ムジークフェラインでのスタジオ録音

東芝EMI
CC35-3161

演奏は、だれもが1度は耳にするであろう、名演である。
スタジオ録音ゆえの造形と彫の深さ、滑らかなフレージング、自然な緩急の移行など、すばらしい。

当CDはCDとしての初出盤。爽やかな潤いある響き。軽度な擬似ステが良い方向に作用して、
高域は薄いものの、高低の分離は明瞭で、低域の自然な響きは好ましい。

今回、後発のCC30-3361/66、TOCE-7530/34、伊EMIと聴くにあたり、
音質評価を改訂。
最近のGREENDOORの盤越しは、「グレイト」同様、最悪で、ホルモン剤注射したような野太い音になってしまい、ムジークフェラインの響きを台無しにしている。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2006-08-02 12:30 | フルトヴェングラー