CD鑑賞日誌


by furt-orooro

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b0056240_17464171.jpgフルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1948.12. スタジオ録音
東芝CC35-3169

「フルトヴェングラーのモーツァルトはダメ」と侮るなかれ。

山野楽器情報誌Varie 2006年1月号
斎藤弘美氏の「モーツァルトを聴くための12講座」
第1回 楽式論:交響曲第40番
では、
フルトヴェングラーのこの演奏について、このように述べられている。
 「第1楽章の提示部はちょっと速めだがデュナーミクのつけ方など押しが強い。展開部は案外さらりと流れていて、再現部ものど越しが良すぎる印象がある。やはりテンポを速めにとった第4楽章はその分壮絶。 フルトヴェングラーは全4楽章それぞれの“役割”を有機的に計っている。これこそが「かたち」として捉ええた解釈の典型ではなかろうか。この演奏には論理的な明快さがある。
 オリジナル楽器による演奏ではガーディナー盤。フルトヴェングラーの解釈に近いのに驚く。速めにとったテンポといい、颯爽に突き進んでいく音楽の流れといい、すっきりして無駄がなく、快活な表現を押し通している。」

異論はあるが、フルトヴェングラーのこのような構成美を理解しなければならない。

「フルトヴェングラー鑑賞記」の同演奏頁に掲載している、ピーター・ピリーの評価も参照に。

当演奏については、OTAKENからCD-Rで、盤起しが発売される。それも聴いてみよう。
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by furt-orooro | 2006-02-24 18:30 | フルトヴェングラー
b0056240_17243145.jpgフルトヴェングラー&北(北西)ドイツ放送交響楽団

1951.5.27 ライブ
ブラームス:交響曲第1番
 「ハイドンの主題による変奏曲」

MEMORIES
HR 4531 (1993)

2チャンネルである。
高低が左右に分離しており、迫力と立体感がある。
鮮明さでRVC盤には及ばないが、セカンド・チョイスとして、見かけたらゲットする価値あり。

「ハイ・バリ」は、漲るエネルギーがダイレクトに伝わってきて、感動的。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2006-02-17 18:30 | フルトヴェングラー
b0056240_12583086.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル

① OPUS蔵 OPK-2036
SP盤起し。重低音は魅力的。

② DG "The Fascination of Furtwangler"
00289 477 5238
SP盤及びLP盤起し。

③ フランス・フルトヴェングラー協会 SWF042-043
SP盤起し。

【1】 メンデルスゾーン 序曲 「フィンガルの洞窟」 1930年
 3者に共通なのは、この曲。
①OPUS蔵
 Vnの高音は麗しく、低域も「魔弾」他に聴かれるような増幅感がなく、解像度が良い。
 高低の音色のコントラストが大きい。
②DG
b0056240_13263930.jpg ブックレットの写真からすると、金属原盤からの復刻らしい。
 音が柔らかい。高域低域の伸びは抑えられているが、丸みのあるソフトな音色。
 全編DBがソフトに聴こえるのが良い。
③協会盤
 OPUS蔵に比べると、音がやせている。DGに比べると音色はドライで、均質化している。

 ということで、①or②>>>③

【2】 ウェーバー 「魔弾の射手」 序曲 1935年
 ①vs③
①OPUS蔵
 低域が厚いのだが、突出(偏重)。高域の伸びも悪い。
③協会盤
 整音感があるが、高域低域ともに適度で、バランス的には悪くない。

 こちらは、引き分け。

【3】 モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 1936-37年
 ②vs③
②DG
 高域は麗しいのだが、最強音で音が割れる。低域は音はあるが、解像度が悪い。
③協会盤
 「魔弾」ほどの整音感はない。高域の麗しさはDGに及ばないが、高低ともに分離はまずまず。

 これも、引き分け。

【4】 ワーグナー 「ジークフリートの葬送行進曲」 1933年b0056240_13273634.jpg
 ②vs③
②DG
 音色は柔らかいが、厚みと太さに乏しく、迫力がない。
③協会盤
 これは協会盤のメインである。日本のコレクター、藤森朗氏提供のSP使用。
 高低の均質化がなく、分離良く、音色差大。低弦の威力も音色が薄くならず、芯があり、迫力というか迫ってくるものがストレートに響いてくる。

 これは、③>>>②

*協会盤レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より
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by furt-orooro | 2006-02-14 12:45 | フルトヴェングラー
◆ DELTA
 ブラームス 交響曲第1番 アムステルダム・コンセルトヘボウ管(ACO)
 ベートーヴェン 同  同
 1950.7.13 ACOとの唯一の共演。
 オーケストラの精度が良く、フルトヴェングラーの指揮にビシバシ反応しているのがわかるので、聴き物。

◆ OPUS蔵
 OPK7017
 ①ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 BPO 1944
 ②ベートーヴェン 交響曲第4番 BPO 1943.6.30 ライブ 

 OPK7018
 ③モーツァルト 交響曲第39番 BPO 1944
 ④ブラームス ピアノ協奏曲第2番 BPO (ピアノ)フィッシャー 1942

 MELODIYA LP起し。
 ②はVENEZIAの決定盤(1.2楽章)、SERENADE、テープ系ベストのMELODIYA盤、
 ④はVENEZIAの決定盤があるだけにどうなるか。
 ① に期待するのだが。

 Couplingが悪い。収録時間の問題もあるのだろうが、①③の組み合わせが理想。

◆ フルトヴェングラー・センター
 1950.9.25 ウィーン・フィルとのストックホルム・ライブ全曲
 ① スウェーデン・オーストリア 両国国家
 ② ハイドン 「驚愕」
 ③ シベリウス 「エン・サガ」
 ④ R.シュトラウス 「ドン・ファン」
 ⑤ ベートーヴェン 交響曲第5番

 演奏はどれも、まさに「脂の乗り切った」名演。
 ③④のM&Aの音質がいまひとつであるだけに期待大。
 ⑤にはCROWN PALETTEの決定盤があるので、どうなるか。
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by furt-orooro | 2006-02-02 15:10 | フルトヴェングラー
b0056240_1765721.jpgここ何日か聴いてきたのは、次の3枚。

1.フルトヴェングラー&ベルリン・フィル 1944.10.7 
   フランス・フルトヴェングラー協会 SWF-041
    23:34 9:27 25:33
2.シューリヒト&ウィーン・フィル EMI(ART)1961 
    25:32 10:25 20:19
3.ジュリーニ&シカゴ交響楽団 EMI 1976
    25:19 11:07 26:48

1.苦手な方は、第1楽章の最初のアッチェレランドだけ我慢されたし。後は、ジュリーニよりも遅いテンポで訴えかけてくる。
ピーター・ピリー氏が指摘するように、第1楽章第3主題、第3楽章第3主題の「遅いテンポを恐れていない」。かくあるべきとの説得力がある。

2.美しい流れ。柔らかに、それでいてしっかりと刻まれるリズム。独自の「シューリヒト美学」の世界。

3.流れ重視。音響は最高級。但し、彫は浅い。

「フルトヴェングラー鑑賞記」のフルトヴェングラー、同曲ページに加筆しております。
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by furt-orooro | 2006-02-01 19:00 | フルトヴェングラー