CD鑑賞日誌


by furt-orooro

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フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1953.5.14
スタジオ録音

RX-54
bとcの2ヴァージョンが届いた。aもあるのだろう。
bの盤の方が、ノイズは大きいものの、色艶があって良い。
この曲の場合、高低の対比が重要だが、それが程よく生かされている。

フルトヴェングラーの演奏中ベスト1ともされるもの。
フルトヴェングラーの演奏について、テンポの変化が、
「独善的」とか「自己本位」と言われる方がおられるが、
まずこの演奏を聴かれるのはどうだろう。
ここに、曲の本質を明らかにする、アゴーギクとアーティキュレーション(テンポ変化含む)の天才的な現れを聴くことはできないだろうか。
この演奏でだめなら、残念ながらフルトヴェングラーを聴かれることはあきらめた方がよいかも。

(下記TAHRAの「バイロイトの第9」含む、「第9」セットには、トスカニーニ、アーベントロート、メンゲルベルクなどとの演奏比較CDがついている。国内盤には、フランス協会にも関与するサム・アブラ氏の解説対訳もついている。解説を読みながら、比較CDを聴くと、フルトヴェングラーの演奏の良さがわかるはず。)
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by furt-orooro | 2005-12-28 17:30 | フルトヴェングラー
GRANDSLAM
GS-2009

HMV ALP 1286/7 起し。

LP起しなので、
1.GRANDSLAM、
2.OTAKEN(OALP起し)、
3.Maestro Edition MR2201(独盤短い拍手付)、
4.プライベートCD-R(ALP 1286/7起し)、
Ⅲ楽章第2主題とⅣ楽章「歓喜」のテーマ冒頭を聴き比べる。

2.OTAKEN
 Ⅲ.DBのpizzはぼやけ気味。
 Ⅳ.ノイズは大きいが、Vc・DBのソフトさ、丸み、温かさ。
    VaとDBは音がかぶってしまうが、Vnは鮮明で麗しい。

3.MR2201 
 低域不足なので、
 Ⅲ.Vnは妖艶。DBのpizzは薄い。
 Ⅳ.Vaは良い。DBは薄い。Vnの高音の麗しさ。

1.GRANDSLAM
 Ⅲ.DBのpizz、(33小節)、密度のある音色で分離良いが、やや大きい。
 Ⅳ.VaとDBの分離は良く鮮明シャープな音であるが、Vnは細い。

4. 潤いある音色で過不足なく、美しい。

今回のGRANDSLAM盤は、楽器間の分離はOTAKENより良く、音も鮮明。低域の極端な増強や不自然さはなく、こうした点は評価できる。ただ、音が鮮明な分、音色の柔らかさや潤いに不足する。

「バイロイトの第9」、
来月、Maestro Editionで、独盤拍手なし盤起こしが出るということで
(製作者によると、音の良い順に、独盤拍手なし>OALP>独盤(短い拍手あり)とのこと)、
同演異盤レビューは、その盤で、完結する予定。
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by furt-orooro | 2005-12-26 06:00 | フルトヴェングラー
b0056240_20375810.jpg「バイロイトの第9」のラッシュである。
GRANDSLAMとTAHRA4枚組で同時に発売となった。
まずTAHRA。

TAHRA
FURT1101-1104
短い拍手つき。

SOURCEは、東芝と同じテープらしい。
東芝系の、TOCE 6510(足音入り)、TOCE 7534(7530-34の全集、足音入り)と比較すると、
音の厚みと音色の良さは、
TOCE 7534>FURT 1002>TOCE 6510。
TOCE 6510ほどの音色の漂白化、均質化はなく、楽器間の分離の良さはある。
迫力十分で、最強音での破綻もない。
ただ、弱音部と低域の音が増幅されているのだろうか。ⅠのTi、ⅠとⅣの低弦など異様に音が大きい部分もあり、バランスは悪く感じる。コーラス部も音の大きさがほぼ一定で、弱音部との対比の幅は小さく、良さが伝わってこない面もある。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2005-12-24 20:45 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1947.8.13 ザルツブルク 表記

DISQUES REFRAIN
DR920022

廃盤稀少品を入手。
日付や場所については、上記表記通りか疑問もあるようだ。
ピッチは高いとのことだが、音質良好。鑑賞には十二分に耐える。
尋常でないVnの豊かな厚みと麗しい高音に魅了される。
思い切ったリタルダンドはあるが、アッチェレランドは緩やか。豊潤なカンタービレと、ppからffへの流れの良い高揚など、すばらしい。
巨匠の同曲演奏中、ベストと言える部分も多い。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。

今日聴くことのできる、フルトヴェングラーのブラームス 交響曲第1番、
全楽章演奏が10演奏、
4楽章のみが1演奏(1945.1.23 戦中ベルリン・ラスト・コンサート)、
計11演奏。

聴いたのは、これが10演奏目。残るは、ヴェレズエラ交響楽団との演奏。オーケストラが難ありそうなので避けている。
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by furt-orooro | 2005-12-21 12:50 | フルトヴェングラー
b0056240_10592196.jpgフルトヴェングラー&ベルリンフィル
1947.5.25
ティタニア・パラストでのライブ
ベートーヴェン:交響曲第5番、第6番「田園」

◇「第5番」 同演異盤CD比較
1.FONITCETRA CDE-1014
  Matrixが3種類あるようで、全曲5.25盤、1楽章のみ5.27盤、部分的に5.27使用盤の3種類が出ているようだ。
2.FONITCETRA 国内盤 K33Y-193 (写真)
  CDE-1014より空間が広くなっているが、音の密度と音色は薄くなっているのでは。
3.KICC-7091(部分的に1947.5.27の録音を使用) 未聴
4.SEVENSEAS  KICC-2293 オークションで12600円
  1.2に比べエコー感はないが、ノイズが大きい。
5.TAHRA FURT-1016  DUで1050円
6.MUSIC&ARTS CD789 DUで840円  
7.ドイツ・フルトヴェングラー協会 TMK-008080(2CD) 

当方所有の1.2.4は、5.25の演奏でOK。

◇「田園」
豊かな音という点では、1 or 2 が良いと思われる。

レビューは「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2005-12-20 12:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー
「第5」は、ウィーン・フィル 1954.2.28-
「皇帝」は、フィルハーモニア管 1951.2.19,20
 ピアノはフィッシャー

GRANDSLAM
GS-2008

GRANDSLAMでは、次に「バイロイトの第9」が出ることになっている(HMV 12/20)。
新世界レコードには入荷している。驚いたことにSERENADEの「英雄」、「グレイト」なども、
なぜか入荷していた。

「第5」は、盤起し+低域強調で、美感を損ねているように感じる。
「皇帝」は逆に、ストレートで、オーケストラの薄さが目立ってしまったようだ。
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by furt-orooro | 2005-12-19 15:10 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー・センター
WFHC-003

1.ブラームス 交響曲第4番 1948.10.22
  ベルリン・フィル
2.二重協奏曲 1949.8.24
  ルツェルン音楽祭管

1.同演異盤CDでDISQUES REFRAINもあるが、当盤の方が良好。
演奏は、10.24よりも、穏やかで安定している。

2.同演異盤CDのPALETTEに音色では劣るが、全体としては良質。
Vc、Vn、オーケストラの力感ある掛合いは見事。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2005-12-16 18:00 | フルトヴェングラー
b0056240_9242467.jpgフルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1951.1.7
ムジークフェラインでのライブ

DELTA
DCCA-0019

フルトヴェングラーの「第9」の内、もっと高く評価されてよい演奏。
ウィーン・フィルの弦や木管のソフトで厚い音色、自然自在なアゴーギク、
ソリストとコーラスのレベルの高さ、など、特筆されるべき。

同演異盤CDは、
1.FONIT CETRA(輸入盤と日本語解説付の国内盤仕様がある)
  当ブログ 4/20 参照
2.KING K33Y-10010 (1同様CDC1との表記だが、タイム及び音質は異なる)
3.KING(SEVEN SEAS)KICC-2291
4.今回のDELTA

タイムは、
1. 18:00 11:56 19:22 25:15+拍手
2. 17:43 11:55 19:19 25:12+拍手
3. 17:29 11:48 19:05 24:55+拍手
4. 17:45 11:59 19:21 25:12+拍手
となり、
3はピッチが高い?というか他がピッチが低く、3が正しいようにも感じるが、
個人的に感動するのは、3以外の場合である。

今では、1.2.3は入手困難(DUやオークションで5000-10000)なので、
今回のDELTA盤により、より衆人の耳に留まり、再評価されることを期待したい。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
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by furt-orooro | 2005-12-13 08:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1942.3.22-24
フィルハーモニーでのライブ

GREENDOOR
GDCL-0016

同演異盤では、
1.返還テープ系:HISTORY、ダイソー、MELODIYA etc
2.新テープ系:TAHRA etc
3.盤起し系:VENEZIA、SERENADE、DREAMLIFE OPUS蔵 etc
4.盤起し+手作業ノイズ除去:DELTA
5.盤起し+α : MYTHOS
と、群雄割拠の中に飛び込んで来た1枚。

桧山浩介氏の解説によると、
「1)第1楽章冒頭の極端なレベル変動の修正、
2)第4楽章冒頭についても同様の修正、
3)第3楽章冒頭の音とびの修正、
4)コンプレッサー処理の結果生じている全体にわたるダイナミックレンジ幅の補正、」
以上4点に配慮が払われているとのこと。
そして、
「おそらく20種類は優に超えるであろう大戦中の「第九」の復刻CDのなかで、このCDはこれらの条件がもっとも理想的な形で仕上がったものとして高く評価したい。」
と結んでおられる。

確かに、上記4点にこだわった音作りがなされており、
適度な高域と自然な厚みの低域を聴くことができる。

但し、DELTA盤、及び、プライベートにCD-RにしていただいたMELODIYA LP初期盤と比べると、
第3楽章、第2主題のDB、
第4楽章、「歓喜」のテーマのVc・DB、及び、Va・Vcの際のDBの対旋律、
など、低域の厚みはあるが、増幅されているようで、分離は良くない。
DELTAや、MELODIYA LPでは、DBの分離がよく、自然な厚みで美しく響くのである。

単なる盤起しではななく、盤起し+上記4点の修正が図られている点での価値は大きい。 
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by furt-orooro | 2005-12-12 12:00 | フルトヴェングラー
東芝EMI
TOCE 9364-8
独エレクトーラ社製作のブライトクランク。
日本のみの発売。

チャイコフスキー:交響曲第4番&「悲愴」
R.シュトラウス:「ティル」、「ドン・ファン」、「死と変容」
ワーグナー:管弦楽曲集

山野楽器情報誌Varie2005年8月号で、
渡辺和彦氏は、
チャイコフスキー「悲愴」について、以下のように述べている。
「東芝EMIのモノラル盤(TOCE-3800 2000年12月発売)は、シッカリした音だが高音がキンキンするし、それにピッチも許容範囲内ながら全体的に心持ち高め。
現時点では、世界的に東芝EMIだけが発売した独エレクトーラ社製作によるブライトクランク処理の盤(TOCE9364-8。1997年2月発売5枚組セットの中の1枚)がセカンドベスト。
これは、ピッチが正しく、高音にピークもなく、演奏の感動が最も素直に伝わる。
「擬似ステレオ」というよくある非難も、この方式には失礼だ。」

このブライトクランクは全体に大成功例。
広がるだけで音がスカスカになることや、ベートーヴェンの交響曲などのように音の厚みのみが逞しくなるということもない。

音の密度はそのままで、適度に広がり、音色の加工色が少ない(ほとんどない)。
特に、この「悲愴」は、SP起しであるとは言え、1938年の録音とは思えないほどの音の良さがある。

レビュー、第1弾として、チャイコフスキー。
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by furt-orooro | 2005-12-09 11:50 | フルトヴェングラー