CD鑑賞日誌


by furt-orooro

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29日(日曜)放送の、NHK教育テレビ
「思い出の名演奏」
ショルティ&ウィーン・フィル
1994年来日公演での、
ベートーヴェン、交響曲第7番が話題になっている。

気品さの内に剛毅実直な響き。
ショルティは大きな音を要求していた。
フレーズがいつものように短めで、パワフルなので、
窒息気味で息苦しい。

1楽章の第1主題のFlなど、フレーズは短い。
Fl奏者が「これでいいでしょう」とばかりに、
指揮者を見つめていた。

2楽章は速くリズミカルで、4楽章は遅い。
楽譜指定は、
Allegretto 76、
Allegro con brio 72
なので、楽譜通りなのだろう。
3楽章トリオの、
ターララ、ターララ、ターラララララ
の最後がポツンと尻切れ的に終わってしまうのも、
楽譜通りだろう。

実直さは評価するが、
シューリヒトやフルトヴェングラーが振れば、
もっと、伸びやかで美しく、
ウィーン・フィルの美しさが余すところなく
発揮されたであろう。

ということで、ウィーン・フィルではないが、

フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1953.4.14
ティタニア・パラストでのライブ
当会場での他のライブのようなドライな音ではない。
ベルリン・フィルの緊密緻密なアンサンブルに支えられえ、
シャープなリズムと、美しい流れの競演。

レビューはこちら
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by furt-orooro | 2005-05-31 13:19 | フルトヴェングラー
1.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番、第5番
フルトヴェングラー&ウィーン・フィル 
1950.8.31 ザルツブルク音楽祭ライブ
(Vn)ボスコフスキー
(Fl)ニーダーマイアー
(P)フルトヴェングラー

2.バッハ:管弦楽組曲第3番
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル 
1948.10.24

1.①EMI 国内盤 HS-2088
  ②EMI 輸入盤 当日「英雄」とのカプリング
  ③ORFEO ザルツブルク・エディション8枚組
  ④KING(SEVEN SEAS)
  ⑤KING 未聴
  ⑥他

  ①②③はエアチェックのFM音で、音像は小さい。
  ⑤は未聴。今回の④は、第3番はノイズ少なく、音はしっかりしている。
  第5番はノイズ多いものの、やはり音質音色良好で○。

2.①CROWNPALETTE:盤起し。ノイズ多いも厚く迫力あるサウンドと高貴な音色。
②KING(SEVEN SEAS):ノイズ少ない。音色は①に劣るも、音は明瞭で聴きやすい。

1度は聴きたい、フルトヴェングラーの芸術。
レビューはこちら
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by furt-orooro | 2005-05-30 12:07 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1950.1.18,19
ムジークフェラインでのスタジオ録音

演奏は、高貴な流れで美しい。
4楽章に女声混入あり。

1. 女声混入なし盤(SPからの復刻)
 ① 新星堂 SGR-8002 : 低域の重厚さは一聴の価値あり。高域も厚い。柔らかい音。
 ② TAHRA FURT1084-7 : 空間は狭く伸びはないが、高低のバランスは良い。VPOの美音。
(写真)
 ③ DELTA : 6月発売。どうなるか?

2. 女声混入あり盤(「   」は長野S氏の分析評)
 ① 東芝CC35 : ステレオ効果。「英雄」同様、広がりはあるが、中身はスカスカ。
 ②  TOCE-7532 : 「わずかなステレオ操作あり」
 shin-p氏「SP片面用に収録したテープの継ぎ目と音質差がくっきりわかるほど明瞭」
 ③  英EMI CDH7698032 Reference : 「中程度の擬似ステレオ効果の付加」
 ④  TOCE-3724 HS-2088 : 「真正モノラル ボコボコ感は強い」
 ⑤  英EMI ART CDH7674922 : 「真正モノラル 但し音はベールをかぶせたもの」
 ⑥  伊EMI全集盤 : 「リファレンスシリーズより強度のステレオ効果付き」
  shin-p氏「原テープのマイナス部分をイコライジングでカバーした最も音質のよいCD。」
 ⑦  TOCE-55705 : 「 TOCE-7532よりステレオ効果は少し強い」

ステレオ効果は、
②<⑦<(①)<③<⑥ となるのだろうか。

個人的には、
2.②が広がり、繊細さ、パワフルさのバランスがとれていて良い。
2.⑥は、繊細さ<パワフルさ、で少々疲れる。

ということで、
1.② 
2.② を聴きましょう。
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by furt-orooro | 2005-05-26 10:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1944.10.17
ムジークフェラインでの放送用録音

最近、他のブログにおいても、フルトヴェングラーのブルックナーに対する
好意的な評価が載せられているのは、良いことである。

そもそも、「ブルックナー」のイメージは、その後の、ヨッフム、クナッパーツブッシュ、
シューリヒト、日本においては、マエストロ朝比奈によって、形成されてきたのでは
ないだろうか。

フルトヴェングラーの演奏は、そのようなイメージを払拭し、作品の持つ純粋無垢
な姿を顕にするものと言えるかもしれない。

3種類のCDの音質比較は、5月17日のページへ。

TAHRA盤によるレビューは、こちら
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by furt-orooro | 2005-05-25 15:46 | フルトヴェングラー
「バイロイトの第9」
OTAKEN TKC-301 (CD)

HMVやTOWERのページにもUPされました。

◇kitakenさんからのコメント
「今回のOTAKEN第9もとても感激しました。
例のMYTHOS盤の豪華復刻と比べると、MYTHOSはやや音がやせている感じがあります。鮮明さ、情報量ではややこちらが上ですが、ヒステリックな感じがすることも確かです。しかも大音量での再生でなければよさが伝わりません。
今回のOTAKENの音を聴いて、はじめはピンとこなかったのですが、やわらかく、ふわっとした暖かい響きにフルトヴェングラーの音色を味わうような錯覚を覚えました。」


【「フルトヴェングラー鑑賞記」更新情報】
DELTA DCCA-0011 世界初CD化集
R.シュトラウス 「ドン・ファン」 BPO 1950.8.1
フルトヴェングラー ラヴェル 管弦楽曲のページ
 
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by furt-orooro | 2005-05-24 17:30 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1938.10.25-27

これまで聴いたきたCDは、6種類+α

1.ダイソー100円CD
2.東芝EMI 紙ジャケ HS-2088 グランドマスターシリーズ物 2000円 中古1470円
3.新星堂 「栄光のベルリン・フィル」セット物 3枚組4500円 中古2940円
4.NAXOS 990円
5.IRUKA DISK 2300円 中古1050円
6.GRANDSLAM 山野だと2310円
7.TAHRA 6月発売

1.「田園」他同様、強烈なノイズリダクションで音色なし。緩急の変化はわかるが、BPOのカラフルなコントラストは味わえない。
2.ジャケットの絵は演奏のようにカラフルで、よくマッチしているが。音がか細く、ノイズに埋もれがちで、演奏の真の姿が伝わらない。
3.金属原盤起しで、音色はとにかく柔らかい。これほどまでにソフトだったのだと印象が変わる。但し、ノイズ盛大、音像は小さい。セット物の割高感もある。
4.廉価の王者。やはりソフトで柔らかな音。ノイズも小さい。高低のバランスは良い。
但し、強音での迫力はない。 安価賞
5.これはよくわからない。SPの状態が均質でないようで、明瞭な面と不明瞭な面の差が大きい。安定して聴けない。
6.音像太く、音色がぎっしり詰まり、それでいてソフト。前面に飛び出てくる迫力もあり。高貴さがよくわかる。
BOSE MM-2で聴いたら、スピーカーから太くソフトで、きれいな音の連続。
とても1938年の録音とは思えない。
良質賞

良質安価賞は現在のところなし。

昨年NHK音楽祭での、
ヤンソンス&RCO(ロイヤル・コンセルトヘボウ管)の「悲愴」が、色彩感あるサウンドであった。特に、バイノンはじめとする木管群は天下一品の響きであったろう。
でも個人プレーヤーによる線なのだ。
ところが、この盤に聴く、木管群は、線が、オーケストラの全体の中にしっかりと溶け込んでいて、麗しいのである。

7.これもSPからの盤起しということだが、どうだろうか。山野に注文済。

GRANDSLAM盤でレビュー
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by furt-orooro | 2005-05-23 09:31 | フルトヴェングラー

DELTA CLASSICS
DCCA-0010
1940.12.21,22

ピアノ : フルトヴェングラー
 Vn  : ヴォルフガング・シュナイダーハン
 Fl   : ヨゼフ・ニーダーマイヤー
ベルリン・フィル

1950.8.30 ザルツブルクでの演奏もある。こちら。
それよりもテンポは遅いが、若々しい力と清々しさが感じられる。

シュナイダーハンの羽毛のようにソフトで、かつ、物憂いVnの音色。
ニーダーマイヤーの透明感あり、天から降り注ぐかのようなフルートの音色。
そして、
フルトヴェングラーのピアノ。
時にしっかりと、時に超ソフトなタッチで弾かれる。
若々しいパッションと繊細さとの絶妙のバランス。

Vn、Fl、ピアノのトリオのバランスの良さ
(1950の演奏よりも響きがしっかりしていて良い)。
ノイズの多さ、2楽章のドロップアウトも何のその。
奏でられる音にただただ聴き惚れるのみ。
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by furt-orooro | 2005-05-20 15:16 | フルトヴェングラー
TOCE 7530-4

いわゆる赤本、「フルトヴェングラー」(学習研究社刊)の中で、
宇神幸男氏が、
91年12月新譜のTOCE7530-4は初出LPもかくやと思わせる音質であったが、その後の再発盤は逆に音が悪くなってしまった」
と述べている。

オークションで70000円の「伝説的」全集。

訳ありで、聴かせていただいた。
すばらしい!!!
これまで評価してきた伊EMI盤より、分離の良さ、音色の太さ、自然な広がりで、優れている。

・「田園」、フルトヴェングラーを堪能できる。
Vn、Vc、木管の分離は、伊EMI盤より良い。こちらに比べると、伊EMI盤が、楽器が重なる部分で混沌とする。

・「第7番」第2楽章
VaとVcの分離良い。Vcの高貴な響き。第2Vnとの分離も明瞭。
第1の高貴でソフトな響き。DBとのコントラストの大きさ。
(伊EMI盤:左右が広がる。Vaは音像大きいだけでボゾボゾ。
Vcと第2Vnは、Vcが広がる分、Vnは小さくなる。残響のような感が入り、
低弦は厚いが、分離は悪い。)

・「英雄」
狭い空間でしっかり鳴る(TOCE)か、広い空間でたっぷり鳴る(伊EMI)か。

・「バイロイトの第9」
足音入りだ。TOCE6510の方が漂白されているように感じる。

◇TOCE7530-4の全集は、
東芝EMIが昨年末発売した「永遠のフルトヴェングラー」TOCE55701-
に類似している、あるいは同一ではないかとも、言われるが、
真偽は今後。

伊EMI盤のレビューはこちら。
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by furt-orooro | 2005-05-18 14:08 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
b0056240_9263670.jpg1944.10.17
ムジークフェラインでの放送用録音

「フルトヴェングラーのブルックナー」と侮るなかれ。
一部リスナーからは、批判の的とされてきた。
一方で、ピーター・ピリー氏などは、
この演奏を「当代最高のブルックナー」と評価し、
「彼は作曲者に最高の信頼をおいている、この音楽と演奏奏法の持つ荘厳さを感得できない人はよほど鈍い人間と言わなければならない」
とまで言っている。

自分の耳で、しかも良い音質盤で聴くしかない。

今回、ドイツ・フルトヴェングラー協会盤が加わり、次の3枚を聴いてみた。

① DG POCG-30078
② TAHRA FURT1084
③ ドイツ・フルトヴェングラー協会 TMK-200406151(写真はブックレット裏)

① 空間は広い。高域低域とも広がりがあり、Vnもよく伸びる。
ただし、音色の漂白化、均質化で、各楽器の音色はどれも同じような色になる。
それでも広い空間と、Vnの厚い音像で、演奏の持つ姿はわかる。

② ①に比べて空間が狭い。が、音色感はある。高域が狭い分、Vnは窮屈に聴こえる。

③ 空間はあるが、楽器間の分離が悪い。楽器と楽器が重なり、混沌とする。

TAHRA盤と協会盤の音質比較はこちら。
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by furt-orooro | 2005-05-17 09:30 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&バイロイト祝祭管
b0056240_97541.jpg1951.7.29
OTAKEN TKC-301のCD

寄せられたコメント。

◇ フルトヴェングラーの各種盤の音質比較をされておられる方から。
 「感想は、既出のCD、LP復刻のCDRの内では
最も優れた音質のCDが登場したと断言いたします。」
 「TKC-301で一つ気になった点があります。
第四楽章では高域が少し荒れ気味に聴こえるところがあり、
再生針圧の関係かとも思いました。
 またCD化のせいでしょうか、こってりした艶のある音なのですが
油彩の絵画を見る趣があり、LP現物(英HMVのALP-1286ではありませんが)を聴く時の
透明感は少し減退気味であると感じます。
(が、それは細かいことで)
他盤が裸足で逃げ出す名盤ができたと
愛好者に自信を持って勧められるCDに間違いありません。」

◇ ご常連 dynamidenさん
 「ついにOTAKENのバイロイト第9CDを聴きました。名演の決定盤といえるCDの登場に言葉もありません。低音の深い迫力と高音の比類ない輝きは、従来のCDから1枚も2枚もヴェールをはがした感じですが、加工臭は微塵もありません。特に今までどのCDでも物足りなさを感じていた1楽章再現部のティンパニや、フィナーレのコーラスの発音が非常に明瞭になったのはとても嬉しいです。時折弱音部の低音がこもった感じに聴こえますが、それでも今までの国内CDとは比較になりません。
 IslandPros、OTAKENのCD-RとこのCDを持っていれば、まず間違いないという感じですね。EMIの輸入盤も持っていますが、これは今後参考程度にしか聴くことはないでしょう。」

◇ ご常連 ムラヴィンスキー狂さん
「まさに「感動」「熱狂」の二言でした。この世紀の名演の感動を新たにしました。もちろんこれまでに紹介してくださった他復刻にもすばらしい魅力がありましたが、今回は次元が違いました。
 一楽章が始まった瞬間、何という分厚くかつ繊細な響き。それでいていかなる強音にもブレや濁りなどがない、正に理想的でした。今回の白眉は木管郡であると思います。何と言う澄み切って浮き出た音!他復刻を大きく凌駕しております。
 今回の復刻で大きく恩得を貰ったのはやはり1、2楽章ではなかったではないでしょうか?批評家のライナーでもっぱら批判されるのは1、2、コーラスでしたが、今回の復刻によって巨大かつ深遠に復活した気がします。3、4はいままでに優れた復刻がありました。故に余計に感じてしまうのでしょう。
 3、4楽章ももちろんトップクラスの高いクオリティを持っていると断言できます。3楽章はISLAND PROSの優れた美しい復刻が存在しますが、「低域不足」との感じもありました(もちろんそれが最大の美点に直結しているのだとは思いますが)。本CDは透明感ではISLAND PROSに譲りますが、低域の豊かさでこの演奏から別の美しさを引き出したような気がします。もちろん両CDとも神業を堪能できると思いますしこの楽章を語る上で両方とも必要だとおもいました。終楽章ですがこれはバリトンに一番驚きました。かつてない豊かな声の響きに驚愕しました。
 上記「こってりした艶のある音なのですが油彩の絵画を見る趣があり、LP現物(英HMVのALP-1286ではありませんが)を聴く時の透明感は少し減退気味であると感じます。」
という感想は正に至言だと思います。
しかしLP現物は私は聴いたことがないので、このCDがほどよい透明性と艶のある分厚い音の黄金のバランスだと思いました。高域においての音の荒れは再生装置の高音域をいじればさほど気になりませんでした。
 全楽章バランスがよいというより、全楽章が最高クラスの復刻であり(3楽章とコーラスはISLAND PROSも捨てがたいです)、この演奏の決定盤であるということを自信を持って推薦できます。
 このような板起しが発売されたのは私の中でバイロイトの第九が第九の帝王に返り咲いた「歴史的事件」になりました。
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by furt-orooro | 2005-05-17 09:09 | フルトヴェングラー