CD鑑賞日誌


by furt-orooro

<   2005年 03月 ( 7 )   > この月の画像一覧

フルトヴェングラー&ストックホルム・フィル、合唱団
1948.11.19 ストックホルム音楽祭ライブ

Music&Arts CD289
「アメリカ・フルトヴェングラー協会」のロゴあり。
DENON&Nippon Columbia製
Acetate盤からの起しのようだ。

曲は、ブラームスが、ルター訳の聖書から、
幾つかの部分を選び出したもの。

7楽章構成だが、
第1楽章の主題が第7楽章に回帰し、
第2楽章と第6楽章、
第3楽章と第5楽章が対応し、
第4楽章が、静かなる頂点を形成する、
ピラミッド型。

フルトヴェングラーのこの演奏は、
そのような構成の見通しがよくわかる。
第1楽章の主題の深遠な入り方、第7楽章に回帰する部分の精緻な響き。
第2楽章、アッチェレランドなく、クレッシェンドだけで形成される大音響。
第6楽章のクライマックスへの盛り上げの大きさ。
コーラスも1語1語の発音が明瞭で、各パートの分離も実に良い。

この盤は、音質よく、オーケストラとコーラスすべてを入れる
器の大きさがある。

レビューはこちら。3.29UP
[PR]
by furt-orooro | 2005-03-27 09:46 | フルトヴェングラー
ブラームス:交響曲第4番

「晩秋」のイメージがありますか?
バルビローリで聴くと、木の葉が散る感じがしますし、
ザンデルリンク&ベルリン響で聴けば、「晩秋」を
通り越して、「冬」になりますでしょうか。

しかし、今回の、フルトヴェングラー&BPO、
DELTA CLASSIC盤で聴けば、キラキラと煌く色彩感と、
高低遠近の立体感があり、「春」のイメージ。

超私的ベスト10

1.フルトヴェングラー BPO 1943.12.13-15 DELTA盤
  色彩感と立体感あり。

2.フルトヴェングラー BPO 1948.10.24 EMI盤
  最初の「H」はこれが深遠精美。

3.フルトヴェングラー BPO 1949.6.10 TAHRA盤
  BPOの音色と、木管の名人芸。

4.フルトヴェングラー VPO 1950.8.15 ORFEO盤
  こちらはウィーンの響き。低域も充実。

5.バルビローリ VPO 
   「郷愁」と「哀感」漂う。

6.シューリヒト バイエルン放送響(BRSO)
  リズミカルに疾駆する。バルビローリ、ジュリーニの対極。

7.ボールト LPO
  淡々と見えながら、実はロマン的。

8.ジュリーニ VPO

9.ザンデルリンク ベルリン交響楽団
  ジュリーニ以上に遅いテンポで、ほとんどストップモーション。渋い魅力。

10.ヨッフム LPO

・ワルター、コロンビア交響楽団:オーケストラが明るすぎて曲想にマッチしない。
・ワルター、NYP ワルターのカンタービレがしっくりこない。
・クライバー、VPO シャープな表現で「激しい」。
・ベーム VPO 音色は良いのに、テンポとシャープな表現で損をしている。
・カラヤン BPO 流れ主体で、息と彫が浅い。
・バーンスタイン VPO 不自然なドラマで、そこまでしなくてよい。

ということで、ブラームスの「第2番」「第3番」とほぼ同様になっている。
わたくしの好みの指揮者は、ブラームスを、しっとりたっぷりしなやかに聴かせてくれるマエストロとなっている。
[PR]
by furt-orooro | 2005-03-23 17:07 | 同曲異演集
フルトヴェングラー&BPO
1943.12.13-15

DELTA CLASSICS DCCA-0008

すばらしい。
ノイズ小さく、楽器間の分離がよく、各楽器の音色にきちんとピントがあってます。
高低遠近のコントラストがしっかりし、色彩感豊か。
この曲ってこんなにカラフルで立体的なのだ。

この時期のこのオケのこの盤でこそ可能な世界。

DELTAのこのシリーズの中で、「田園」に並び、
従来盤との音色の差が大きく改善されているのでお勧め。

フルトヴェングラーの戦時中盤は、
単なる盤起しの時代は終わり、
音色復元系の新時代。

レビューはこちら。
[PR]
by furt-orooro | 2005-03-21 09:24 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラーの
ブラームス 交響曲第4番は、どれもすばらしい。

20日には、DELTAで1943年12月の名演が発売される。
音色の復元(回復)が期待できる。

今日のところは、
1949.6.10 ヴィースバーデン・ライブ。

この演奏には思い出がある。
20数年前、確か、中学2年の11月頃、
NHK-FM、「名曲のたのしみ-ブラームス・その音楽と生涯」、
解説は吉田秀和氏、で、この曲に初めて接した。
吉田氏が、
「ヴィースバーデンでのライブで、冒頭のH(ハー)の音は、前年の演奏以上」
とコメントしていたように記憶している。

エアチェックして、毎日、メロディーを口ずさむことができるようになるまで、
聴いたものだ。(でも曲そのものはまだよく理解できなかったが)

とりあえず、
1、2楽章だけ加筆。レビューはこちら。
[PR]
by furt-orooro | 2005-03-18 18:05 | フルトヴェングラー

ジュリーニ&LAPOの評価

ジュリーニは、1978-84まで、
愛妻の療養も兼ねて、
LAPO(ロサンゼルス・フィル)の音楽監督を務めていた。
同コンビで1982年5月に来日している。

同コンビとのDGへの録音は、

ベートーヴェン、「英雄」、「第5」、「田園」、
ブラームス、「第1」、「第2」、
シューマン、「ライン」、「マンフレッド」、
チャイコフスキー、「悲愴」、
ヴェルディ、「フォルスタップ」
(LAPOにオペラの醍醐味を享受させたいとの意向で)、
若きツィメルマンとのショパン、ピアノ協奏曲1,2番ライブ、
など。

ブラームス「第2」、チャイコフスキー「悲愴」などは、
再発されておらず、高値で取引されている。

小生は、
ベートーヴェンを、ミラノ・スカラ座盤(SONY)、
ブラームスを、VPO盤(DG)、
「悲愴」を、PO盤(EMI)、
と聴き比べたものだ。

LAPOのアンサンブルは、明るいが、VPOのような厚みと豊潤さはない。
精度は、先端で不揃で、「緻密」とは言えない。
ジュリーニのレガート主義はオーケストラに浸透し、それに答え応じているものの、
CSO、VPOに比べて力量不足で、先の先まで、徹底されるというものになっていない。
特に、ブラームス、「悲愴」において、VPO盤やPO盤を聴き込むと、
アンサンブルの精度の悪さと中途半端さが強く感じられる。

よって、
これらは、後年の録音や、PO盤を聴くべきだろう。
ジュリーニ&LAPOのコンビで、真に価値があるのは、
シューマン「ライン」のみであろう。


ジュリーニの真価は、
CSO(シカゴ交響楽団)との、「第9」シリーズ、他、
BPOとの、ベートーヴェン「合唱」 、フランク、ヴェルディ「レクイエム」、
       「大地の歌」、
       異色であるが、モーツァルト後期三大交響曲、
VPOとの、ブラームス、ブルックナー
スカラ座管とのベートーヴェン、
で計られるべきだろう。
[PR]
by furt-orooro | 2005-03-15 10:18 | ジュリーニ
ジュリーニ&シカゴ交響楽団(CSO)
1977年


ジュリーニ&シカゴ交響楽団(CSO)は、
1970年代の黄金コンビの一つ。

DGのマーラー「第9」、
EMIのブルックナー「第9」、
は、新鮮+強烈で、
「ジュリーニありき」との評価たらしめた。

DGの「ザ・グレイト」、「新世界」と、
いわゆる 「第9シリーズ」はユニークな企画。

EMIのマーラー「巨人」、DGのドヴォルザーク「第8」、
「展覧会の絵」なども魅力的。

CSOとの「ザ・グレイト」は高校時代に小遣いつぎ込んで入手し、
同じくDGのカラヤン盤
(どちらも、LPジャケットは黒の中に浮かび上がる指揮者の端麗な姿、
黄色のヘッドが人をひきつける?)共々、聴いていた。

当演奏はCD時代にリリースされたものの、長らく廃盤で、高額入手難品だったが、
1昨年、復活。
その間は、バイエルン放送響(BRSO)盤(今度はこちらが廃盤で高額)を聴いていた。
が、これは老齢さ丸だしのライブで、良さはあまりない。

CDで復活したCSO盤を20数年ぶりに聴いてみた。
フルトヴェングラーの魅力に取り付かれ、その演奏を規範としてしまった耳には、
「えー、びっくり」の連続。
こんなに革命的だったのだった。 

レビューはこちら。 
[PR]
by furt-orooro | 2005-03-08 09:19 | ジュリーニ

エルガー:チェロ協奏曲

エルガー : チェロ協奏曲
バルビローリ、 ロンドン交響楽団
チェロ:ジャクリーン・デュ・プレ

名曲の名演奏、名録音である。
チェロの音色と表現の幅はこのようなものである。

レビューはこちら。
[PR]
by furt-orooro | 2005-03-02 09:11 | バルビローリ