CD鑑賞日誌


by furt-orooro

カテゴリ:フルトヴェングラー( 272 )

b0056240_922426.jpgフルトヴェングラー&バイロイト祝祭

朝日新聞に「本公演ライブ音源発見」の記事が掲載されてから話題が高まっている。
優劣の問題ではなく、2種類のバージョンを堪能しよう。

「バイロイトの第9」CD系列
1.EMI系列(リハーサル+本公演の編集)
 ①テープ系 東芝、EMI 各CD
 ②盤起し系 ISLANDPROS RX OTAKEN GRANDSLAM MYTHOS
 ③盤起し+α DELTA
 ④予備テープ? OTAKEN

2.バイエルン音源(本公演) 
 フルトヴェングラー・センター(写真)
[PR]
by furt-orooro | 2007-07-29 06:22 | フルトヴェングラー
b0056240_12563785.jpgフルトヴェングラー
ブラームス:交響曲全集

NUOVA ELA
013.6332/34 (1988)

Sym.1. 北ドイツ放送響
  1951.5.27 ハンブルク
 巨匠の同曲演奏中の構築力造形力ナンバーワン。
手兵ではなく、タクトを明確に振っているのがわかるようである。

Sym.2. ウィーン・フィル
  1945.1.28 ムジークフェライン
 戦時ウィーンでのラストコンサート。この後ゲシュタポの目を逃れてスイスへ。
 美しいフレーズの絶品なる美しさ。ff部とアッチェレランドの大迫力。

Sym.3. ベルリン・フィル
  1954.5.14 トリノ
 名演である。巨匠の同曲演奏中、最も穏やかで気品がある。
第2、3楽章のアリアのような歌を聴こう。

Sym.4. ウィーン・フィル 
  1950.8.15 ザルツブルク
 ウィーン・フィルの豊潤美麗な弦楽器群による大きな歌。

音質比較
Sym.1.
 ステレオ・プレゼンス。広がりがあり高低の分離は良い。
音はRVC盤に比べると解像度が劣り、デベットしている。(RVC盤は最高の音である。)

Sym.2.
 高域の伸びは逸品。高音はより高く、低域はより低く、高低の分離も明瞭。
DG盤(旧盤)がVn、Vcがカサカサするのに対し、潤いと煌きがあり、音の再現性が良い。
同演異盤の中ではベスト。

Sym.3.
 TAHRA盤よりも音に音色と潤いがある。

Sym.4.
 同じくORFEO盤よりも、音色が豊かにある。「音が悪い演奏」と評価され、確かにこの全集中では最も劣るが、これだけの音でウィーン・フィルとのブラ4が聴けるのはうれしいことである。
[PR]
by furt-orooro | 2007-07-24 12:55 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&バイロイト祝祭管
1951.7.29 

フルトヴェングラー・センター
WFHC-013
本公演ライブ
バイロイト放送音源世界初出

東芝EMI TOCE-7534との比較
TOCE-7534
17’44 11’56 19’29 24’56+拍手

WFHC-013
18’05 11’50 19’20 25’00 拍手なし

Ⅰ.TOCE-7534のマーカーは、1’36(40小節)、2’39の咳。
3’30(103小節)の足音。展開部のVnの入りは5’28。
WFHC-013では、1’45(42小節)、3’20(90小節)の咳。
展開部のVnの入りは5’42。

冒頭の「生成」はEMI盤よりも、丁寧に流れよいテヌートで成されている。
再現部結び、EMI盤14’20からのアッチェレランドは、
当盤では、14’40からで、EMI盤のような加速ではない。

下記、桧山先生のコメントにあるように、粗さはなく、より洗練されている。

Ⅱ.TOCE-7534には、聴衆ノイズがほぼ皆無。
WFHC-013では、トリオのリピート部、ホルンの前に1箇所、木管部分に2箇所、
ホルンが終わったあたりに1箇所、
スケルツォ再現部に1箇所(木管群の細かな動きの部分)に咳が入る。
両端部、TOCE-7534より、推進力があり、リズムも決まっている。縦横の流れが良い。

Ⅲ.                TOCE-7534  WFHC-013
Andante moderato       3’13       3’16
                     3’18 咳     なし
TempoⅠ               4’50       4’54
 63小節               7’25 咳    7’28 あり
Andante moderato       7’38       7’40
                     8’38 咳     なし
Adagio                9’14       9’10
 87小節               9’41 咳     あり
 90小節(ホルンの出る前)    9’51 咳     あり
 95小節(pizz)           10’25 咳     あり
Lo stesso tempo        10’49      10’47
これ以後の咳は同じ
よって、TempoⅠの部分、及び、Adagio以降は同一演奏と思われる。

Ⅳ.序奏部は低域が豊かに鳴る。
休止の後のテーマ部、音量が上げられたようで、音が大きくそろっている
(音質も変わる)。
バリトンのエーデルマンの声には十分な伸びがある。
伴奏のpizzが太く、Flがよく聴こえる。
Gott後の休止は、残響の収まる時間+α。
Seid umからのフーガ、ホルンとTrbが明確に浮かび上がってくる。
Schöpferの男声がEMI盤のように突出しない。
フーガ最後のTrp、Trbも目立つ。
コーダの決めもEMI盤とは異なる。

従来の「バイロイトの第9」とは一味違う全公演ライブを聴ける意義は大きい。
音質面では、これが、OTAKENの「ルツェルンの第9」方式でCD化されれば、
さらに鮮度鮮明度が増すのではないかと思われる。
フルトヴェングラー関連諸団体の大同団結で実現できないものだろうか。
[PR]
by furt-orooro | 2007-07-20 12:50 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー・センター
WFHC-013

会報掲載の桧山浩介氏の解説より抜粋
 「第1楽章、冒頭の42小節目の最後のところでビックリするような大きな咳払いが入る。以下聴き覚えのあるオーディエンスノイズをマーカーにするまでもなくまったくの別演奏が進んでいく。」
 「(東芝EMI CE28-5577と比較して)まず音質がまったく違う。(「ルツェルンの第9」のオリジナルコピーからのダイレクトコピー)と比べても見劣りのしないすばらしい音だ。
部分的に両録音が一致する箇所がある。とくに第3楽章の後半は両録音は完全に一致する。
しかし大部分は明らかに別演奏だ。」
 「従来のEMIのバイロイトの第9はその大部分が当日のリハーサルの録音で、一部に本番の録音が挿入されていると考えられる。」
 「(「バイエルンの第9」の印象は)、従来のEMI盤の「バイロイトの第9」に比べて粗さが影を潜めいっそう磨きがかかった、余裕すら感じさせる伸びやかなものに仕上がっているように感じられる。とくに終楽章の合唱は従来のものよりも一段精度が上がっている。冒頭のバリトンソロに続く男声合唱やコーダの部分での合唱の乱れもなくフルトヴェングラーのタクトに完全に反応している。従来から疑問視されていた問題の“vor Gott”の最後の瞬間の唐突なクレッシェンドもない。おそらく今となってみればこのクレッシェンドはレッグによるお化粧だった可能性すら考えられる。」
[PR]
by furt-orooro | 2007-07-19 23:00 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&バイロイト祝祭管

バイエルン放送アーカイブのテープ音源からCD化
世界初発売

フルトヴェングラー・センター
HALLMARK COLLECTION
WFHC-013

会報より
「この音源はバイエルン放送局が放送用にライブ録音したもので、同放送局から正規の手続きを経てセンターに提供されたものです。したがって、当然ながらEMI制作の音源とは異なります。」

「第1楽章からして現在発売されている録音とは別演奏である。HMVの録音には無い、多くの聴衆のイズがあり、テンポも少し違う。第2楽章もHMVと同じ部分と違う部分があり、第3楽章もテーマの入りが全く異なり、終楽章もオーケストラと歌とのバランスが違う。問題のコーダの「決め」もこちらは問題ない。楽章間も殆どそのまま録音されており、第3楽章の開始前の歌手の入場の足音が聞こえ、第3楽章が終わるとすぐに第4楽章が始まるのも聞ける。録音状態も最新録音に遜色なく、またダイナミックレンジが広く、最近流行の「テープの劣化神話」が作り話であることがはっきりとわかる水準にある。
これに比べると、HMV盤はマスターテープの段階から、エコーを加え、聴衆ノイズのある部分は別の録音で差し替え、ダイナミックスを操作し、変なクレッシェンドを加えるなど、「レッグによると見られるいじり」があちこちにある。例のvor Gottの最後の部分を聴けば、HMVが音量を急に上げて、ありもしないクレッシェンドを追加したのが明白である。」
[PR]
by furt-orooro | 2007-07-09 12:02 | フルトヴェングラー
b0056240_17311187.jpgフルトヴェングラー&ベルリン・フィル

日本フルトヴェングラー協会
WFJ-15/16

SP盤起しであるが、 すばらしく良い音である。
厚みと密度のある音。低域の解像度が良く
、細かな音型まで手に取るようにわかる。
同演異盤のベスト。

1枚目は、バッハの「アリア」(1929年)、ブランデンブルク協奏曲第3番(1930年)、この第5番。
2枚目も、「ラコッツィ行進曲」(1930年)、「どろぼうかささぎ」(同)、「セヴィリアの理髪師」(1935年)、「悲愴」(1930年)とコンサート形式で楽しめる。

ロッシーニの2曲も、カラフルな音色と一糸乱れぬ驚異的なアンサンブルで、オーケストラ芸術の一つの奇跡であろう。

ちなみに、ジャケット写真の左手方は、
1937年1月2日、フルトヴェングラー自身が自分の左手の枠を描き、サインを入れて、近衛秀麿氏(日本フルトヴェングラー協会前会長)に進呈したものということで、歴史を感じさせるものである。
[PR]
by furt-orooro | 2007-07-06 23:30 | フルトヴェングラー
ベートーヴェン:交響曲第5番

フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1950.10.1
コペンハーゲンでのライブ

DANACORD
DACOCD-301

CDは日本製。
第1楽章提示部は定位が定まらず音が揺れる。1954年のスタジオ録音を速度を変えてはめ込んでいるのかも知れない。
それ以降は、音質良く、ウィーン・フィルの「羽毛のよう」と表現される(ピーター・ピリー)サウンド。
第2楽章、第3楽章の「静」に対し、第4楽章は「動」で、ライブならではの様相を呈している。
[PR]
by furt-orooro | 2007-07-04 23:58 | フルトヴェングラー

ワーグナー:管弦楽曲集

b0056240_12442054.jpg東芝EMI
TOCE-6071

フルトヴェングラー
ベルリン・フィル
1.「トリスタン」第1幕前奏曲&「愛の死」 
 1938.2.11
2.「パルシファル」第1幕前奏曲&「聖金曜日の音楽」 
 1938.3.15

ウィーン・フィル
3.「ジークフリートのラインの旅」 1949.2.23

フィルハーモニア管弦楽団
4.「ブリュンヒルデの自己犠牲」 1952.6.23

どれも音は良く、同演異盤CD中ベスト。
オーケストラの音色の違いも味わえる。
1.宇野本には、「命を懸けた憧れと切望があり、音楽は支えきれぬ内容を持ってうねってゆく」とある。
2.すばらしい。
3.現代の録音にも匹敵するような音の良さ。
4.威力ある確かな低弦と明るいVnの対比。ラストの一大絵巻物。
[PR]
by furt-orooro | 2007-06-18 12:44 | フルトヴェングラー
フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1954.7.26
ザルツブルク音楽祭でのライブ

同年の公演を吉田秀和氏が体験しておられる。
序曲、アガーテのアリア、「花輪の歌」、「狩人の合唱」など、すばらしい。

RODOLPHE RPC-32519/20
「STEREO」表記である。実際、STEREOのような音がする。
幻のSTEREO録音か?
が、実際はいかに?

Mさんに分析してもらう。
「擬似ステではなく、左右別トラック。ステレオ効果を強調するためにか、左右、相当のリヴァーブをかけている」
とのこと。

神保町自遊時間内の冨士レコード社に1セットあり。
[PR]
by furt-orooro | 2007-06-13 23:30 | フルトヴェングラー
b0056240_12333844.jpgフルトヴェングラー
&ベルリン・フィル
1937.5.1
ロンドン、クイーンズホールでのライブ

日本フルトヴェングラー協会
WFJ-19

SP盤起し。
SP面の切れ目で音楽が途切れるが、わずかにオーバーラップしているので、不自然さはない。
音は鮮明。音色は柔らかく潤いがある。この点ではセンターCD-Rよりも良いと思う。
フルトヴェングラー休止もきちんと再現されている。

解説には以下のようにある。
「音量調整を施さず、各面の両端を全く処理せず、オルトフォン・カートリッジCG65-Dで楽音は総て拾ってある。」
演奏は、「構成美で支える格調や緊迫感で圧倒する迫力では、(フルトヴェングラーの他の「第9」を)凌いでいる。
「イギリスの合唱団もブルーノ・キッテル合唱団と相譲らない」

日本フルトヴェングラー協会新譜
1.ベートーヴェン:「英雄」 1947
2.「バイロイトの第9」 1954.8.9 (及び8.8 リハーサル 終結部)
[PR]
by furt-orooro | 2007-06-11 12:40 | フルトヴェングラー