CD鑑賞日誌


by furt-orooro

カテゴリ:日記( 10 )

b0056240_17182895.jpg庄司紗矢香
チョン・ミュンフン
フランス国立放送フィル
ユニバーサル(DG) UCCG-1273

Vnソロは、スローテンポで1音1音をしっかりとした豊かな音として行く。
チャイコフスキーでもその傾向があるのだが、オーケストラのフォルテシモの強靭さが、激しさとしてのマイナスに作用して、「騒々しい、そこまで必要ない」との印象を与える。
Vnソロとのバランスが悪い(並みの奏者なら埋もれてしまうだろうが、庄司女史ゆえに対等に張り合えるのだが)。

1楽章、カデンツァの漸弱漸強の豊かな表現、弱音強音各々に適した確かな音量とその対比の大きさ。
2楽章中間部もオーケストラは物々しく重々しく、そこまでの激性は必要なしと思われ、Vnソロの情感とは異質になってしまっている。
3楽章冒頭のVnソロなど、豊かさに透明さが加味され、すばらしい。
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by furt-orooro | 2006-04-03 22:00 | 日記
庄司紗矢香
チョン・ミュンフン
フランス国立放送フィル
ユニバーサル(DG) UCCG-1273

ブログで取り上げている、フルトヴェングラー、バルビローリ、モントゥー、ジュリーニ以外のCDを、しかも新譜で買うなどというのは極めて稀なことである。

このヴァイオリニストは別格である。
1.豊かな音量。(決して大きいだけということではない)
最近の日本人女性奏者の1.5倍の音が出ているという人もおられる。
録音の関係だけではなく、エアチェックで聴いた時(昨年のNHK音楽祭のブラームス、東京フィルとのチャイコフスキー、後者は今回のCDよりも豊かでふくよかな音で感動的であった)もそう感じる。
2.確かな技巧+技巧を技巧と感じさせない音楽性の豊かさ。
技巧だけで訴えようとする奏者が多い中、確かな技を持ちながら、決してテクニシャンと感じさせない。テクニックに裏打ちされた「音」と「音色」で勝負できる稀な人材。
この曲の1、3楽章カデンツァが好例。

DGが数多いヴァイオリニストの中から、庄司女史と専属契約を結んだ理由もうなずける。

全編、緩やかなテンポの中、豊かな「音」と「音色」で、丁寧に構築して行く。それでいて流れを損なわない。
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by furt-orooro | 2006-04-01 00:00 | 日記
神田神保町古書ビル9階
富士レコード社
以下のCDが入荷していました。

入荷品
CROWN PALETTE
・ベートーヴェン:「英雄」1952.12.7 2000円
 TAHRAやDUより音質良い。
・ベートーヴェン:ストックホルムの「第5」、
           戦時中の「第7」   1800円
 「第5」はM&Aより良い。「第7」も太さあり良い。
・ベートーヴェン:「田園」 1944 1800円
 これはDELTAがあればよいかも。
・ブラームス:「第1」 2000円
 「硬質でしっかりした音」との評価。但し冒頭編集しているとのこと。

KING(FONIT CETRA) 国内盤
・戦後復帰初日の「第5」、「田園」
 独フ協会盤でよいか。

MELODIYA 帯付美品 1400円也。
・「ウラニアの英雄」
・「田園」 1944
・戦時中「第5」、ブルックナー「第6」
・戦時中「第7」、非フルトヴェングラーの「ロンドン」

お店にご確認の上、お出かけください。

同ビル6階の「新世界レコード」には、
IRUKA、ISLANDPROSあり。
ブルックナー7番のカイロでのライブ。国内盤初出LP(エコーがない)からの盤起し。
いい音みたいな、宣伝文句ですが。
確かにDGはエコー感あって、こもっていますから。

 
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by furt-orooro | 2005-07-08 13:00 | 日記
ヤフー オークションで、

1.「英雄」 1952.11.30 ムジークフェラインでのライブ。
VENEZIA盤
「完全ディスコグラフィ」でも、同演奏中、音質ベストと評価されています。
ALTUSの低域偏重リマスターとは、明らかに異なる、VPOの美音。
最近、流通量が少なくなりました。
900円なら、お買い得。

2.「合唱」 1951.1.7 ムジークフェライン
「ウィーンの第9」
FONIT CETRA
「バイロイトの第9」の原型。
バイロイトより、オーケストラの厚み、美しさ、麗しさがあります。
音質面も、KING国内盤より、こちらがお薦め。
「レコード芸術 12月号」の「フルトヴェングラー、ディスコグラフィ」
で、廃盤マーク。

各演奏、CDレビューは、
「フルトヴェングラー鑑賞記」より、どうぞ。
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by furt-orooro | 2005-06-08 12:49 | 日記
4月30日(土曜日)
東京芸術劇場 3階席

指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキー(ミスターS)
読売日本交響楽団

ベートーヴェン:「田園」
ショスタコーヴィチ:「革命」

・「田園」
Vc 6人、 DB 4人、 第1Vn 8人。
第1楽章は、速い速い、快速テンポ。提示部リピート。
息は浅いが、流れを重視。澱みない自然な流れ。
こういうスタイルもいいですね。
この速さで行ったらどれほど速いのかと思ったら、
第2楽章からは、ゆったりとしたテンポ。
とにかくVcが数で優位に立つVnに負けまいと、
懸命に弾いており、その音色がまろやかなのが印象的。
木管群の出来はたいへん良い。
第3楽章、強弱のメリハリが大きく、聴き応えあり。
第4楽章、フルトヴェングラーばりの強烈な描写。でもオーケストラ
の人数が少ないので、重さはない。が迫力満点。
第5楽章、テーマがゆっくりとスローテンポで奏でられる。
Vcとの掛合いも両者とも充実した音色でよい。
ベートーヴェンというより、作曲家としてのミスターSを認識させられた。

・「革命」
第1楽章からスローテンポ。ムラヴィンスキーと比べたら本当に遅い。
各フレーズを各々たっぷりと歌わせていく。
第2楽章のVnソロをはじめとして、ソロパートは遅い。ゆったりしていた。
第3楽章、曲の構造構成が解析されていく。
第4楽章、テーマの結部をグーと伸ばして、次に続けていくのが印象的。
曲を自らのものとし、解析し、提示していた。
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by furt-orooro | 2005-05-01 17:25 | 日記
2004年11月20日(土曜日)     b0056240_12314038.jpg              
ベルリンフィル・チャリティ公開リハーサル
午前10:30-11:30
サントリーホール
ブラームス:交響曲第2番
指揮:サー・サイモン・ラトル
全席指定 5000円 1階6列目で鑑賞。
(写真は開演前の風景)

「リハーサル」となっているので、そのような想像で出かけたら、「リハーサル」ではなく、
ブラームス2番の本番演奏。安永さんが、セコンドに座り、気合十分。
弦は左から、第1Vn、第2Vn、Vc、右がVa、VcとVa後方にDB。

最高!!!すばらしい!!!やはり世界最高の音色とアンサンブル。

今年来日した、SKD(シュターツカペレ・ドレスデン)やRCO(ロイヤル・コンセルトヘボウ管)などと比較され、
SKD>RCO>BPO と揶揄されてもいる。
深みではSKD、色艶ではRCOかもしれない。
しかし、やはりBPO。
個人の技量の高さ、一つの大きな楽器として結晶化する弦楽器群、全体としてのアンサンブルの精度の高さ、音色の透明感と太さと厚みでは、やはり世界一であろう。

1楽章冒頭、VcとDBの「レドレ」の音の柔らかでまろやかなこと。すばらしい。
ホルンは、ハボラク。音色がやはりまろやかで丸みを帯びていてすばらしい。
次ぎに入る第1Vnの透明感。透き通るよう。第2Vnが入ると、そのコントラストが明瞭。
両翼配置でなくても、掛合いの妙味は満喫できるのだ。
展開部は、ソフトかつスリリング。
再現部は、提示部同様のすばらしさ。

2楽章。VcとDBのソフトかつ厚みのある音色が絶品。ホールの上部、そして天空へ舞い上がっていくが如し。木管群(Flのブラウ、Obのアルブレヒト・マイヤー他)とホルンのすばらしさは言うまでもなし。

3楽章。フルトヴェングラー流の自然な流れに類似じ、自然な流れの中での、緩急のコントラストが大きい。弦のピチカートの音色と、その音がそろう様はすばらしい。
アタッカで4楽章へ。

4楽章。
リズミカルだが、鋭くなく、丸みを帯びて柔らかい。
最初のフォルテは、Bn(バスーン)と、Tiと弦楽器群が8分休止で、
                    「ソミドラソミドレ」(第1Vn) と出て、
Fl、Ob、Cl、金管が4分休止で、「 ソーーーーソ 」(ホルン)
と出るの(知らずに聴くとずれたように感じる)だが、その部分も完璧。

その後は、意外にもスローテンポ。慈しむように息の長いフレーズでゆったり奏でられていく(リズミカルすぎずレガートすぎず)。
コーダで、Trp(トランペット)が「ミミファミレドレミミドド(ドドレドソミソドドドド)」と最後に主題を出す部分(ここのTrpが神々しく強奏されるのは、フルトヴェングラー&VPO盤だが)、Trpは出すぎることなく抑制されバランスが保たれていて特上(Trpの強奏を期待するなら期待外れだが)。

透明感と柔らかさ、それと併せて、芯の強さを併せ持つ、特上の美しいアンサンブル。


・ラトルの指揮
流れとダイナミックかつ繊細。躍動感あり。こちらも踊りたくなるくらい。右手はすべての拍子を刻まず、右手を止めて、オーケストラに流れを任せている場面もしばしば。それでも乱れぬアンサンブルは見事。
Va、Vcへの指示が多く、低弦を十分に歌わせていた。金管が出る部分で、金管に指示を出すだろうと思いきや、そちらには目もくれず、低弦を歌わせていたのが印象的。低弦充実。

・聴衆
レベル高く、演奏中の咳などは皆無。3楽章と4楽章が休止なく演奏され、そこで咳が入るかと思ったが、入らなかったのは良かった。
最後の和音が終わらないうちに「ブラボー」が入ったのは残念。もうワンテンポお待ちを。
空席もあったのはなぜ?

・ラトルからのスピーチ
「被災者をつたない演奏だが、支援できれば。」
社交辞例ではない、謙虚な姿勢は見事。だから進歩があるのでしょう。
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by furt-orooro | 2004-11-22 09:28 | 日記
音色は渋く、軽い。(コンセルトヘボウの色彩と色艶とは対照的)
やはり全盛はノイマン時代の重厚かつ透明、ワイルドかつ繊細なサウンドだったろう。
演奏も、深みなく、平面的。緩急強弱のコントラストなく、軽いものだった。2楽章はともかく、3・4楽章の高速テンポが、平面的なところにさらに拍車をかけていた。
ソリストは、バリトンは張りと伸びあり良かった。健さんは、「技巧」なのだが、芯と太さと伸びが足りないなあ。コーラスの、プラハ・フィル合唱団の透明さは良かったが、男声弱いし、全体的に貧弱な印象。

ゲストのマエストロ・コバケンの、「勉強させてもらいました」云々とのコメントが心からのもので、その腰の低い謙虚な姿勢が感動的。指揮者の鏡ですね。

お口直しに、早起きして、 「バイロイトの第9」、ISLANDPROS盤。
すばらしいフレージングの数々。美しい音色。
今年の「第9」は、これで決まり。
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by furt-orooro | 2004-11-18 09:48 | 日記
11月20日土曜日AM10:30-11:30、サントリーホールにて。
ブラームス:交響曲第2番
全席指定5000円。

金曜日にイープラスからメールが来て知った。
「5000円か、安いなあ。」
妻子に話すと、「めったにない機会だから行ってきたら。」

伏線があって、
7日日曜日のフジテレビ「ベルリンフィル・スペシャル」を見たもので、
その価値を理解したらしい。

でも、冗談だと思って、何もしていなかったら、
土曜日昼時に、「チケットはどうしたの?」
お、「本気か」。
でも5000円なら、チェコフィルのNHK音楽祭「合唱」の方がいいかな。
と、思いつつ、

サントリーホールに電話して、ローソンチケット教えられ電話するもつながらず。
つながったら「予定枚数終了」。
えい、じゃあ、イープラスはどうだ、電話。
なかなかつながらない(あたりまえか、土曜日12時からの発売で、もう12:25だ)。
「お、つながった」、席あり。前から6列目。

ということで、2枚ゲット。行ってきます。
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by furt-orooro | 2004-11-15 12:18 | 日記
N響アワー
シューマン:ピアノ協奏曲
ピアノ:エレーネ・グリモー
グリモー色の音色。ピュアで透明、それでいて芯と大地を揺るがす強さがある。
独特の音色。ピアニストの音色も標準化される今時このような独特な音色を出せる人はそういない。
低音が太くどっしりしている。それでいて重すぎず軽すぎず。高音が透明感あり。甘くなく軽くなくロマン的すぎず。芯がありながら透明。
Ⅰの主題が「グリモー色」の典型。間奏に入るオーケストラが軽くて厚みなく弱いのが残念。「え、入るの」という感じで弱々しかったし。フルトヴェングラー流の流れと厚みある入りがほしい。
Ⅲの間奏は力強くなっており、サポートするバランスが良かった。
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by furt-orooro | 2004-11-15 09:20 | 日記
11月12日(金)、NHKホール。
◆オーケストラについて。
特筆すべきなのは、木管群の太さと音色。1本1本の音色の違いが明瞭で、かつ音色がしっかりしていて、音楽的で美しい。特にオーボエ。
次ぎにVc。BPOとVPOの中間の音色。BPOほど重厚でなく、VPOのように高音でない。明るすぎず渋すぎず、精度よく、透明感あり「きれいな」音色。Vcに比べるとVnのアンサンブルは先端部分で不揃いで、粗さが目立つ。ここが今後の課題。

◆「悲愴」の演奏。
Ⅰ.最初のフォルテの金管が強く出すぎてバランスを崩した。展開部ではそれを踏まえて修正されたようで、抑制され出すぎることはなかった。
木管、特にオーボエは太くしっかりしてすばらしい。
提示部の第2主題はレガートでなく、あっさりしていて、がっかりしたが、再現部では十二分にレガートされ、提示部とのコントラストがつけらえていた。「最初十分あとサッサ」というフルトヴェングラーとは対照的で、ヤンソンスの緻密な構成を伺い知れた感。
チューバも澱むことなく明瞭で良い。
Ⅱ.冒頭Vcの音色がすばらしく、本日の白眉。この音色はこのオーケストラにしか出せない。B主題でTiを少しずつクレッシェンドさせるのが印象的。
Ⅲ.Tiとシンバルが明瞭に、それでいて全体とのバランスを崩すことなく入っていた。金管の力量も良い。どなることなく、どこまでもマイルドで柔らかい。
Ⅳ.第1主題はあっさり入る。第2主題はVnがヴィブラートをかけて入る。速めのテンポで追込んでいき、クライマックスのフレーズ。フレーズは歌い抜かれるが、楽器が入りきっていない(鳴りきっていない)。あとちょっとのことであるが、そこがフルトヴェングラー&BPOとの差になるのだろう。
きちんとクライマックスに焦点を置いて、そこにうねるように盛り上げていく構成と手腕は見事。コーダも最後まできちんと振られている。それで最後の音が終わってからの余韻が長く、感動的。

Ⅰの第2主題、ⅡのB主題のTi、Ⅳの第2主題とクライマックス、そしてコーダなど、ヤンソンスの細部に至るまでの丁寧な彫刻が印象的。大雑把なところがない。そして、それらを小細工のように感じさせないのが良かった。

このオーケストラはCDで聴くより、実演の方が良さが出るのだろう。CDだと渋めの中間色になってしまう。コンセルトヘボウで聴くのがベストなのでしょう。
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by furt-orooro | 2004-11-15 09:18 | 日記