CD鑑賞日誌


by furt-orooro

カテゴリ:シューリヒト( 2 )

b0056240_1255293.jpgフルトヴェングラーの、2006年リリース及びリスニングCD、ベストをセレクトし一段落。

シューリヒトのモーツァルトの話題。

パリ・オペラ座管弦楽団との、
モーツァルトの交響曲、
第36番「リンツ」
第38番「プラハ」
第40番
第41番「ジュピター」

「ジュピター」のフィナーレ、このフーガをこれほどまでに立体的に浮かび上がらせた例はない。モーツァルトが書いた楽想がそのまま生かされて音になっている。高から低、低から高の推移の目の覚めるようなすばらしさ。
「リンツ」と「プラハ」も言わずと知れた名演で、これ以上の演奏表現はないと思われる。
40番、第1楽章、フルトヴェングラーを意識したかどうか定かではないが、本来なら、疾駆する速いテンポをとるだろうが、敢えて遅いテンポで仕上げている。フィナーレは、「ジュピター」と同じく、スコアの隅々にまで光が当てられ、そのすべてが浮かび上がってくる。
モーツァルト・イヤーの1年、これらの演奏を聴かないと残念。

「フルトヴェングラー鑑賞記」で、「シューリヒトのページ」をリニューアル。

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by furt-orooro | 2006-12-18 12:50 | シューリヒト
シューリヒト&ウィーン・フィル
1963.12.9-12
ムジークフェラインでのスタジオ録音

これまでは、次のCDで聴いていた。

1.独EMI盤 made in Germany
なぜか音がこもりぎみで、そうでなくても「流れ」の横の流れ重視で、縦の変化は小さいのに、それが更に小さくなってしまい、迫力不足。

2.IMG 7243 57513029
ポール・ベイリーのリマスター。なぜか低域偏重。低域はボンボンするが、高域が不足。
ARTは少々聴いただけだが、分離は良くなったが、音色は細くなった。

今回は、次の仏EMI盤を拝借した。

3.仏EMI盤CD CZS7672792 これもmade in Germanyだが。
高低の音の分離がよく、伸びも良い。

“version de 1890”と表記。
(版の問題については、壁男さんの「ブルックナーの壁」へGO)

15:32 14:00 21:44 19:43

Ⅰ.第1主題、タタ、タ、タッ・タ・タータタタ。
フレーズは短めで、ス・ス・スーと流れていく。
第2主題、最初はレガートでありながら、後半はスタッカート気味で、くねくねするフレーズもあっさりしている。
第3主題、Vnとホルントの対話が明瞭。
展開部、提示部とは流れ具合が異なる。こちらの方が流れがスムーズ。
金管1本1本の隙間が開き、1本1本の音の集合体となる。ジュリーニのように重なる重層的なサウンドではない。
再現部結部のTrpの警告音も、抑制され、吼えることなく、きれいに鳴り響く。
Ⅱ.短めのフレーズでリズムは強く明瞭に置かれていく、リズム>流れである。
トリオ、Vn、Vcが美しいが、厚みはない。
Ⅲ.第1主題A、流れが良く麗しい。
第2主題AのVc、Fl、Bのホルン、展開部のホルンの清々しさ。
展開部後半から再現部にかけての盛り上がりは壮大ではない。スラスラとした流れ重視。
コーダも澱むことのない流れの良さ。
緩急の変化は大きく、スムーズだが、強弱のコントラストは小さい。
Ⅳ.第3主題が速い速い!展開部、8:48-、ホルンのコラール風なフレーズも流れが速い。
再現部の第2主題は、提示部よりゆっくりゆったりとして、続く第3主題はやはり速く、緩急の変化で勝負。
コーダ、対位法部が聴こえてこないので、イメージで聴かざるをえない。

ホルンは、「ムジークフェラインに響いている」と実感できるが、
弦楽器群は細いし、トゥッティで、対位法部が聴こえてこない部分も多く、
録音で損をしている面もある。
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by furt-orooro | 2005-06-28 09:09 | シューリヒト