CD鑑賞日誌


by furt-orooro

ブルックナー:交響曲第5番 1951.8.19

フルトヴェングラー&ウィーン・フィル
1951.8.19
ザルツブルク音楽祭でのライブ

HUNT(ARKADIA) CDWFE-360

フルトヴェングラーの同曲演奏について、
ジョン・アードイン 「フルトヴェングラー・グレイトレコーディングス」
には次のように述べられている。
「フルトヴェングラーが振るブルックナーの柱であり、4、7、8番の演奏をあれほど温かいものにしているカリスマ的な精力の傾注や力の応酬、音楽的な強調がここではほとんどみられない。解釈上のこうした特徴の代わりに存在するのは、あらゆる障壁を取り除き、ブルックナーのオリジナル設計を際立たせようとする厳格な姿勢である。同じ種類に属するこれらの演奏は、交響的創造物とも呼べるべきものであり、聴く者をフーガ風のフィナーレへと誘い、和声の頂点へと導く。」

クナッパーツブッシュ、シューリヒト、ヨッフムなど、ブルックナー指揮者は、当曲の演奏にそれなりに各々の脚色を付加している。それらに比べると、フルトヴェングラーの当曲演奏は、速さの変化はあるものの、アゴーギクとアーティキュレーションは最も素朴で、曲の素の姿(建物でいれば柱)を浮かび上がらせるものとなっている。

当CDは、ステレオ・プレゼンスで、適度な空間が作り出されており、音も厚く、音色も良好。臨場感ある生々しい音で、演奏の真の姿を明らかにする。

KING及び同じ同演異盤についてはこちら。
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by furt-orooro | 2007-09-25 23:16 | フルトヴェングラー