CD鑑賞日誌


by furt-orooro

ブラームス:交響曲第1番 1947.11

フルトヴェングラー
&ウィーン・フィル
1947.11.17-20
ムジークフェラインでのEMI、スタジオ録音(SP録音)

東芝EMI
TOCE-6065

当録音と同時期の「英雄」は、決して不出来なものなどではない。
スタジオ録音ゆえの確かな造形、一点一画もおろそかにせずスコアのすべてを音にする真摯な姿勢、スタジオ録音とは思えない気力漲る覇気が、ウィーン・フィルの柔らかな音色と相まって、格調高い、麗しいものとなっている。

同時期録音、「英雄」のCDが、ダイナミックレンジの狭さと、低域のノイズカットによってこもった音になってしまっているのだが、当CDはそのようになっていない。この音でも十分に演奏の良さを味わえたはず。

日本フルトヴェングラー協会CD(SP盤起し)と比べると、低域の解像度が劣る。
協会CDでは、Vnの音色の宙に浮くような無重力感、浮揚感を随所に聴くことができる(これが巨匠の演奏の魅力の一つである)のであるが、当CDでは第1楽章展開部後半のアッチェレランド部に聴けるのみ。
なので、同演異盤CDの中では、協会CDがベスト。

両CDとも、フィルアップに、ハンガリー舞曲の3曲が入っている。
この東芝CDの音は、交響曲より、SPノイズが少なく、音は柔らかく鮮明で、交響曲の音質を覆っていたマスクをとったように鮮烈。Vnは、色艶良く妖艶だし、低域の解像度も交響曲以上に良く、ムジークフェラインを感じさせる残響も良好。こちらは協会盤より良いと思う。

「フルトヴェングラー鑑賞記」に演奏評とCD評を追加。
[PR]
by furt-orooro | 2007-03-01 12:50 | フルトヴェングラー