CD鑑賞日誌


by furt-orooro

「ロンドンでの第9」 1937.5.1 東芝

ベートーヴェン:「合唱」
フルトヴェングラー
&ベルリン・フィル

1937.5.1
ロンドン、クイーンズホール
イギリス国王ジョージ6世戴冠祝典演奏会ライブ

東芝 TOCE-6057
SP録音からの復刻。

70年前の録音。「太古の録音」と侮るなかれ。
単なるヒストリーではない。
格調高き流麗なるフレーズの数々。オーケストラ、ソリスト、コーラスの精度の高さ。
「第9」演奏史上、避けて通ることのできない演奏であるし、鑑賞に支障のない十分な音で残されていることからすれば、SP録音史上の金字塔としてもっと高く評価及び研究されてしかるべきであろう。

同演異盤CD比較
1.当盤
2.新星堂 「栄光のベルリン・フィル」シリーズ
3.東芝EMI 「永遠のフルトヴェングラー」シリーズ、HS-2088リマスター
4.EMI(IMG)5 62875-2 「GREAT CONDUCTOR」シリーズ
5.フルトヴェングラー・センターCD-R

ピッチが正常なのは4ということだが、これはポール・ベイリーの低域偏重のリマスターのため力強さはあるが、フワリとした流麗な高域が損なわれている。
2は、金属原盤からLPと同じ塩ビ盤にプレスされたものから復刻されており、音色の柔らかさと色艶が魅力的だが、ノイズは大きく、やはり低域強調の不自然さがある。
今回の1は、2や5よりもノイズが少なく聴きやすいが、5よりもダイナミックレンジが狭く、平面的。それでも強弱の変化が少ない第3楽章前半など、美しい音で聴くことができる。

「フルトヴェングラー鑑賞記」の演奏評と同演異盤CD評を追加

昨年はDG初期盤にお目にかかることが多かったが、今年になってからは、東芝初期盤を目にすることが多い。
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by furt-orooro | 2007-02-23 12:40 | フルトヴェングラー