シューリヒト、モーツァルト 交響曲
2006年 12月 18日
シューリヒトのモーツァルトの話題。
パリ・オペラ座管弦楽団との、
モーツァルトの交響曲、
第36番「リンツ」
第38番「プラハ」
第40番
第41番「ジュピター」
「ジュピター」のフィナーレ、このフーガをこれほどまでに立体的に浮かび上がらせた例はない。モーツァルトが書いた楽想がそのまま生かされて音になっている。高から低、低から高の推移の目の覚めるようなすばらしさ。
「リンツ」と「プラハ」も言わずと知れた名演で、これ以上の演奏表現はないと思われる。
40番、第1楽章、フルトヴェングラーを意識したかどうか定かではないが、本来なら、疾駆する速いテンポをとるだろうが、敢えて遅いテンポで仕上げている。フィナーレは、「ジュピター」と同じく、スコアの隅々にまで光が当てられ、そのすべてが浮かび上がってくる。
モーツァルト・イヤーの1年、これらの演奏を聴かないと残念。
「フルトヴェングラー鑑賞記」で、「シューリヒトのページ」をリニューアル。