フルトヴェングラーのブラームス、交響曲全集 CD比較
2006年 07月 08日
CC30-3357/60
分売は、CE28-5582/85
2.ELECTROLA (西ドイツEMI)
CZS 25 2321 2
MONO
3.東芝EMI
TOCE-9086/90
ELECTROLAによるブライトクランク
音質の違いは歴然としている。
以下は、ナオGさんからいただいたコメント
交響曲第1番
(1)西ドイツEMI ○・・・穏当な音色だが演奏の起伏がややのっぺり
(2)CE28-5582 ◎・・・ナチュラルで直接的な迫力が良い
(3)TOCE8509 △・・・電気的に無理やり響きを拡げて不自然
(4)TOCE9086 ◎・・・溶け合う響きが美しい
交響曲第2番
(1)西ドイツEMI ◎・・・硬・軟のバランスが良くクリア
(2)CE28-5583 ◎・・・音色を生かしながらマイルドかつ迫力good
(3)TOCE8510 ○・・・力はあるが音色の美感いまいち
(4)TOCE9087 ☆・・・柔らかく・鮮明に拡がる美麗な音場が見事
交響曲第3番
(1)西ドイツEMI ○・・・硬質で力強く起伏豊か.香るような空気感good
(2)CE28-5584 ○・・・音色自然でみずみずしい
(3)TOCE8511 △・・・電気的な響きが嫌み
(4)TOCE9088 ◎・・・ソフトで自然な音色が楽しめる
(5)TOCE3293 ×・・・音に生きた色がなく前に出てこない
交響曲第4番
(1)西ドイツEMI ○・・・厚いサウンドが心地よい=反面こもり気味
(2)CE28-5585 ◎・・・音色・バランスともに自然で過不足なし
(3)TOCE8512 △・・・一聴すると凄い迫力だが無理やりな印象
(4)TOCE9089 ☆・・・演奏の神秘感が最も美しく再現される
(5)IRON NEEDLE ○・・・硬質で引き締まった音
ヴァイオリン協奏曲
(1)西ドイツEMI ◎・・・硬質で鮮明な音,少しエコーがかかる
(2)TOCE6066 ☆・・・ヒスあるが生々しくナチュラルの極み=ソロが繊細
(3)TOCE9090 ◎・・・柔らかさと迫力を兼ね備えている=ソロの音幅が大きい
ドッペル・コンチェルト
(1)西ドイツEMI ☆・・・硬質だが響きが満ちあふれ,ソロの生々しさとナチュラルさは最高
(2)新星堂 ○・・・生々しいが高域偏重のため耳に刺激的すぎる
(3)TOCE3797/8 ○・・・かっちりとした立派な音=反面厚塗りな音
ドイツ・レクイエム
(1)西ドイツEMI ○・・・しっかりとした音色が残っていてずっと聴いていられる
(2)TOCE3797/8 △・・・音はしっかりしているが音色がないので平板
(3)RX4206(2CD-R) ○・・・余分なゴーストなくこれが本来の音色だと思う.迫力は弱い
「この西ドイツEMI全集の宝は「ドッペル・コンチェルト」ということがはっきりしました.
「第2」「第3」も良い線をいっているというのか,
おそらく日本盤ブライトクランクが苦手な人にはベストだと思います.」
以上、良いCDを選ぶ際のご参考に。