ベートーヴェン:交響曲第7番 1950.1.18,19 GRANDSLAM盤
2005年 10月 26日
スタジオ録音
GRANDSLAM
GS-2007
HMV FALP115の起し。
低弦の音色の分離良く、細かなパッセージまで明瞭に聴こえるのが良い。
高音は、OTAKEN(CD-R)の輝かしさや、DELTA(SP復刻)のようなソフトな煌きではなく、
ノイズのまとまりつきもあって粗いのであるが、高低の大きなコントラストはすばらしい。
この演奏のCDについては、当ブロクの、
5/26 TAHRA
6/17 DELTA
7/7 MYTHOS
のページも参照。
*この演奏CDなら、
① TOCE 7532
但し、TOCE 7530-4の全集なので入手困難なので、CC35-3164(CD初出)。
② SP復刻で、DELTA盤
③ LP復刻で、今回のGRANDSLAM盤、
以上3枚+1枚を押さえたい。
*演奏について。
ピーター・ピリー 「レコードのフルトヴェングラー」より。
「フルトヴェングラーほど、第1楽章のゆっくりとした導入部を荘厳に演奏し、アレグロへの難しい推移を的確に判断した指揮者はいない。スフォルツァンドの和音にはその完全な価値が与えられ、-トスカニーニはこれを切り詰め、鋭く演奏する傾向があった-まことに広大かつ堂々たる演奏である。フルトヴェングラーは、アレグロの主要主題にアクセントをつけて批判されているが、しかしそれと気づくのには、かなりの音楽通でなければならない。それよりもはるかに重要なのは、7番のすべての盤を通じてみられる彼の興奮を掻き立てるうねるような指揮、破竹のごとき勢いと、しだいに高まっていくコーダの持続音のまとめ方、全体についてのすぐれた形式美である。
彼のアレグレットは、(一部省略)巨大な波のように広がってみごとな形を作り、ゆっくりとしたクレッシェンドは、展開する旋律と完全にマッチしている。」
*GRANDSLAM盤レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。