CD鑑賞日誌


by furt-orooro

ワーグナー:「タンホイザー」序曲&リスト:交響詩「前奏曲」

b0056240_915772.jpgフルトヴェングラー&ウィーン・フィル

ワーグナー:
「ローエングリン」第1幕への前奏曲 1954年3月
「タンホイザー」序曲 1952年12月
リスト : 交響詩「前奏曲」 1954年3月

ISLANDPROS
SD1310(CD-R)
日本「ANGEL RECORD」 HA1053からの盤起し。

一般的には英ALP1220の評価が高いのだろうか。
MYTHOSは、ALP1220起しである。
ディスク・ユニオン7月のカレンダーはこのLPの表紙(写真)で、俄然注意を惹きつけるものだった。
b0056240_919893.jpg
MYTHOSを購入するつもりだったが、プロフェッショナルな方から、ISLANDPROSを勧められた。
次のように述べておられる。
「音の広がりだとか、透明感だとか繊細さだとか上辺だけしか捉えられない、現代のスピーカー、あるいはそういう人達にとっては、英盤の独擅場になるのでしょうが、フルトヴェングラーの弱音の微妙な音響の内面的な美しさは、日本盤の方が上です。
理由の一つは次のようです。日本フラット盤の第1面のスタンパーは3Nですが、英フラット盤の第1面のスタンパーは2Nです。3Nの方が溝の振幅が大きく切ってあるので、繊細感が優れているわけです。英盤の3Nは、グルーブガード付ですから、論外の音質です(音が悪いという意味ではありません、音が薄いのです)。
しかし、ISLANDPROSの日盤ローエングリンを(現在の)スピーカーで再生しても全く良くないのです。現代のスピーカーとはそういうもののようです。ところが、1958年製の(レコード当時の)タンノイのスピーカーで再生するならば、英盤よりも日盤の音質の方が感動が奥深いと感じられます。
英盤を聴いていると、壮大なスケール感で、ああ美しいなあと感激するのですが、
日盤を聴いていると、弱音の音色の優しさに涙がでそうになります。
故あらえびす氏が、フルトヴェングラーの運命のSPをクレデンザで聴いて、
「運命を聴いて涙が流せるのはフルトヴェングラーだけである。」と記しています
が、そういうことのようです。(あらえびすの時代は、日本ではフルトヴェングラーはまだ無名だったのにこのように述べているのは驚きです。)
初期LPやSP盤を当時の再生機器で聴いている人達のほぼ全員が、フルトヴェング
ラーの真の良さは弱音の物寂しい音色にあるといいます。」

確かに、ソフトで清楚な響きである。「タンホイザー」は低域の不足も感じるが、とにかく、楽器が重ならず、分離が良いので、主旋律の背後の細かな動きまで明瞭である。

問い合わせ。
MYTHOS盤は、駿河台下交差点際「ザッツ」に在庫あり。
ISLANDPROS盤は、「新世界レコード」に。

レビューは、「フルトヴェングラー鑑賞記」より。
[PR]
by furt-orooro | 2005-09-29 09:21 | フルトヴェングラー