CD鑑賞日誌


by furt-orooro

クレンペラー&ウィーン・フィル BOXシリーズ レビュー1


TESTAMENT
SBT81365
クレンペラー&ウィーン・フィル
1968年ウィーン芸術週間ライブ集

パート1  「第5」追加(8月4日)
1968年5月26日ライブ
STEREOで音質良好。

1.ベートーヴェン 「コリオラン」序曲 9:13
  フルトヴェングラーのような魔術的なアゴーギク、自然の推移はない。
  第1主題、1音1音噛締めるようなイン・テンポ。
  第2主題、第1主題より速くなる(特に2回目)(疑問!)。Vnは厚く輝かしいが、もっとレガートで優美に流れてほしい。第2主題3回目の入りもスーと普通に出てくる(より繊細に、深い所からの入りがほしい)。
  コーダ、Ti、ホルンのしっかりとした響き。
★★
  
  *フルトヴェングラーの1943年の演奏をVENEZIA盤かDELTA盤で聴きたい。

2.ベートーヴェン 交響曲第4番
  13:28 10:59 6:27 8:30
Ⅰ.序奏、 奥深く密度の濃い響きに圧倒される。
  第1主題、Vnの左右の掛け合いの妙味。第2主題、木管1本1本の鮮明な響き。
  提示部リピート。
  展開部末部から再現部への移行が、両翼配置の左右の掛け合いのもと、感動的に成されている。インテンポ+両翼配置型の中では、最もスケール雄大。
Ⅱ.インテンポで静的。木管群の深い響きが印象的。Vnの入りに時にデリカシーが不足する。
Ⅲ.リピートあり。
Ⅳ.インテンポ。確固とした造形を伴う「流れ」で、スケール雄大。
★★★

3.ベートーヴェン 交響曲第5番
  8:58 11:31 6:26 12:30
POとのスタジオ録音よりさらに数段遅いテンポ。クレンペラー編曲ヴァージョンを聴く感あり。
これからクレンペラーを聴く方は、スタジオ録音を聴いた方が良いだろう。

Ⅰ.ゆったりとした、角のとれた丸みを帯びた表現。独特の境地。ジュリーニよりも遅い。
Ⅱ.テーマのVcは、スラーとタイなので、もっと流れてほしい。遅さの内にも、前へという流れはある。
Ⅲ.Vc・DBからのフーガ部分は、スタッカート気味で飛び跳ねるよう。
ブリッジ部でテンポが上がらないまま、Ⅳの金管と共に、突然走り出す。
「速くなるかな」と思いきや、その後は、また、もとのテンポ。
提示部リピート。
コーダは緩やかにアッチェレランド。速く成らざるを得ないのだ。
最後のTiが楽譜通り残されている。

超スローテンポながら、流れを損なわない良さはある。
ウィーン・フィルの響きも充実している。
★★

   
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by furt-orooro | 2005-08-03 13:19 | クレンペラー