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CD鑑賞日誌


by furt-orooro

ブラームス:Ein Deuches Requiem

フルトヴェングラー&ストックホルム・フィル、合唱団
1948.11.19 ストックホルム音楽祭ライブ

Music&Arts CD289
「アメリカ・フルトヴェングラー協会」のロゴあり。
DENON&Nippon Columbia製
Acetate盤からの起しのようだ。

曲は、ブラームスが、ルター訳の聖書から、
幾つかの部分を選び出したもの。

7楽章構成だが、
第1楽章の主題が第7楽章に回帰し、
第2楽章と第6楽章、
第3楽章と第5楽章が対応し、
第4楽章が、静かなる頂点を形成する、
ピラミッド型。

フルトヴェングラーのこの演奏は、
そのような構成の見通しがよくわかる。
第1楽章の主題の深遠な入り方、第7楽章に回帰する部分の精緻な響き。
第2楽章、アッチェレランドなく、クレッシェンドだけで形成される大音響。
第6楽章のクライマックスへの盛り上げの大きさ。
コーラスも1語1語の発音が明瞭で、各パートの分離も実に良い。

この盤は、音質よく、オーケストラとコーラスすべてを入れる
器の大きさがある。

レビューはこちら。3.29UP
by furt-orooro | 2005-03-27 09:46 | フルトヴェングラー