CD鑑賞日誌


by furt-orooro

ジュリーニ&LAPOの評価

ジュリーニは、1978-84まで、
愛妻の療養も兼ねて、
LAPO(ロサンゼルス・フィル)の音楽監督を務めていた。
同コンビで1982年5月に来日している。

同コンビとのDGへの録音は、

ベートーヴェン、「英雄」、「第5」、「田園」、
ブラームス、「第1」、「第2」、
シューマン、「ライン」、「マンフレッド」、
チャイコフスキー、「悲愴」、
ヴェルディ、「フォルスタップ」
(LAPOにオペラの醍醐味を享受させたいとの意向で)、
若きツィメルマンとのショパン、ピアノ協奏曲1,2番ライブ、
など。

ブラームス「第2」、チャイコフスキー「悲愴」などは、
再発されておらず、高値で取引されている。

小生は、
ベートーヴェンを、ミラノ・スカラ座盤(SONY)、
ブラームスを、VPO盤(DG)、
「悲愴」を、PO盤(EMI)、
と聴き比べたものだ。

LAPOのアンサンブルは、明るいが、VPOのような厚みと豊潤さはない。
精度は、先端で不揃で、「緻密」とは言えない。
ジュリーニのレガート主義はオーケストラに浸透し、それに答え応じているものの、
CSO、VPOに比べて力量不足で、先の先まで、徹底されるというものになっていない。
特に、ブラームス、「悲愴」において、VPO盤やPO盤を聴き込むと、
アンサンブルの精度の悪さと中途半端さが強く感じられる。

よって、
これらは、後年の録音や、PO盤を聴くべきだろう。
ジュリーニ&LAPOのコンビで、真に価値があるのは、
シューマン「ライン」のみであろう。


ジュリーニの真価は、
CSO(シカゴ交響楽団)との、「第9」シリーズ、他、
BPOとの、ベートーヴェン「合唱」 、フランク、ヴェルディ「レクイエム」、
       「大地の歌」、
       異色であるが、モーツァルト後期三大交響曲、
VPOとの、ブラームス、ブルックナー
スカラ座管とのベートーヴェン、
で計られるべきだろう。
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by furt-orooro | 2005-03-15 10:18 | ジュリーニ