CD鑑賞日誌


by furt-orooro

ベルリンフィル・チャリティ公開リハーサルレポート

2004年11月20日(土曜日)     b0056240_12314038.jpg              
ベルリンフィル・チャリティ公開リハーサル
午前10:30-11:30
サントリーホール
ブラームス:交響曲第2番
指揮:サー・サイモン・ラトル
全席指定 5000円 1階6列目で鑑賞。
(写真は開演前の風景)

「リハーサル」となっているので、そのような想像で出かけたら、「リハーサル」ではなく、
ブラームス2番の本番演奏。安永さんが、セコンドに座り、気合十分。
弦は左から、第1Vn、第2Vn、Vc、右がVa、VcとVa後方にDB。

最高!!!すばらしい!!!やはり世界最高の音色とアンサンブル。

今年来日した、SKD(シュターツカペレ・ドレスデン)やRCO(ロイヤル・コンセルトヘボウ管)などと比較され、
SKD>RCO>BPO と揶揄されてもいる。
深みではSKD、色艶ではRCOかもしれない。
しかし、やはりBPO。
個人の技量の高さ、一つの大きな楽器として結晶化する弦楽器群、全体としてのアンサンブルの精度の高さ、音色の透明感と太さと厚みでは、やはり世界一であろう。

1楽章冒頭、VcとDBの「レドレ」の音の柔らかでまろやかなこと。すばらしい。
ホルンは、ハボラク。音色がやはりまろやかで丸みを帯びていてすばらしい。
次ぎに入る第1Vnの透明感。透き通るよう。第2Vnが入ると、そのコントラストが明瞭。
両翼配置でなくても、掛合いの妙味は満喫できるのだ。
展開部は、ソフトかつスリリング。
再現部は、提示部同様のすばらしさ。

2楽章。VcとDBのソフトかつ厚みのある音色が絶品。ホールの上部、そして天空へ舞い上がっていくが如し。木管群(Flのブラウ、Obのアルブレヒト・マイヤー他)とホルンのすばらしさは言うまでもなし。

3楽章。フルトヴェングラー流の自然な流れに類似じ、自然な流れの中での、緩急のコントラストが大きい。弦のピチカートの音色と、その音がそろう様はすばらしい。
アタッカで4楽章へ。

4楽章。
リズミカルだが、鋭くなく、丸みを帯びて柔らかい。
最初のフォルテは、Bn(バスーン)と、Tiと弦楽器群が8分休止で、
                    「ソミドラソミドレ」(第1Vn) と出て、
Fl、Ob、Cl、金管が4分休止で、「 ソーーーーソ 」(ホルン)
と出るの(知らずに聴くとずれたように感じる)だが、その部分も完璧。

その後は、意外にもスローテンポ。慈しむように息の長いフレーズでゆったり奏でられていく(リズミカルすぎずレガートすぎず)。
コーダで、Trp(トランペット)が「ミミファミレドレミミドド(ドドレドソミソドドドド)」と最後に主題を出す部分(ここのTrpが神々しく強奏されるのは、フルトヴェングラー&VPO盤だが)、Trpは出すぎることなく抑制されバランスが保たれていて特上(Trpの強奏を期待するなら期待外れだが)。

透明感と柔らかさ、それと併せて、芯の強さを併せ持つ、特上の美しいアンサンブル。


・ラトルの指揮
流れとダイナミックかつ繊細。躍動感あり。こちらも踊りたくなるくらい。右手はすべての拍子を刻まず、右手を止めて、オーケストラに流れを任せている場面もしばしば。それでも乱れぬアンサンブルは見事。
Va、Vcへの指示が多く、低弦を十分に歌わせていた。金管が出る部分で、金管に指示を出すだろうと思いきや、そちらには目もくれず、低弦を歌わせていたのが印象的。低弦充実。

・聴衆
レベル高く、演奏中の咳などは皆無。3楽章と4楽章が休止なく演奏され、そこで咳が入るかと思ったが、入らなかったのは良かった。
最後の和音が終わらないうちに「ブラボー」が入ったのは残念。もうワンテンポお待ちを。
空席もあったのはなぜ?

・ラトルからのスピーチ
「被災者をつたない演奏だが、支援できれば。」
社交辞例ではない、謙虚な姿勢は見事。だから進歩があるのでしょう。
[PR]
by furt-orooro | 2004-11-22 09:28 | 日記