11月18日 NHK音楽祭 チェコ・フィル 「合唱」
2004年 11月 18日
やはり全盛はノイマン時代の重厚かつ透明、ワイルドかつ繊細なサウンドだったろう。
演奏も、深みなく、平面的。緩急強弱のコントラストなく、軽いものだった。2楽章はともかく、3・4楽章の高速テンポが、平面的なところにさらに拍車をかけていた。
ソリストは、バリトンは張りと伸びあり良かった。健さんは、「技巧」なのだが、芯と太さと伸びが足りないなあ。コーラスの、プラハ・フィル合唱団の透明さは良かったが、男声弱いし、全体的に貧弱な印象。
ゲストのマエストロ・コバケンの、「勉強させてもらいました」云々とのコメントが心からのもので、その腰の低い謙虚な姿勢が感動的。指揮者の鏡ですね。
お口直しに、早起きして、 「バイロイトの第9」、ISLANDPROS盤。
すばらしいフレージングの数々。美しい音色。
今年の「第9」は、これで決まり。